歌姫の妹【Dr.STONE】 (ページ3)

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Music 2 ページ3

「……い！…おい！……起きろA！」

『んん……』

千「授業で寝るやつがいるか阿呆」

『国語の授業の時1人だけ科学の勉強してた人に言われたくないでぇす』

千「何時の話だそりゃ…」

何か懐かしい夢見てたな

私と千空が初めてであった時の夢

確か…中一の頃だったかな

あの後名前を言ったら驚いてたっけ

私がリリアン・ワインバーグの妹だとは知らなかったらしい

でも今思うと知ってたんだろうな

あの頭いい千空が気付かないわけないし

それからまあなんやかんやあって半ば無理矢理(？)一緒にいるようになって、今現在の高一に至る

『今日も科学？』

千「おう、手伝えよ」

『はぁい。爆発させないでね』

千「させるわけねぇだろ」

特に部活に興味のなかった私は千空の実験に付き合わされることになった

私自身科学は嫌いじゃないし、何より科学の実験をしている時の千空の輝いた顔が好きだ

私が歌っている時と同じ顔をしてる

すると大樹が部室に入ってきた

今日こそ杠に告白する、と

お、やっと進展するのか

大樹と杠のことはずっと見守ってきたけど、どうにも進展することはなかった

けどやっと、やっと今日大樹が告白するんだ…

『なんか娘を嫁に出した気分…』

千「テメーはいつアイツらの親になったんだよ」

ククク、と笑いながらそう言う千空

廊下に出て飲み物を飲みながら2人の様子を見守る

近くにいる男子は賭け事をして遊んでるけど、当たるわけないじゃん

『大樹、頑張れ…』

そう呟いた時だった

「…なんだ、あれ＿＿＿＿」

視界が光でおおわれた

なんの光だ、明らかに日光ではない

その光が私たちの体を覆った瞬間

体が動かなくなった

意識はハッキリとある。でも周りの様子は見えない

どうなってしまったのだろうか

これは何かの攻撃…？また戦争でも始まるの…？

とにかく、少しでも気をゆるめると意識を落としそうになってしまう

数でも数えよう

途中で途切れるのは目に見えてる、それでも頭を回すには充分だ

…姉さんは無事だろうか

あの光は宇宙にも影響があったのかわからない

もし姉さんが宇宙で私と同じ状況になっているなら

復活しても助けることは出来ないだろう

……嗚呼、なんて人生だ

千空は、生きているだろうか