いや確かに鬼だけども働いてますから！！！！！

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「いやー、九死に一生を得ました！ありがとうございます！」

先程村で倒れていた男性は成実さんと言うらしい

おにぎりを渡したところ、3秒で食べ終えた

『あなた、どうしてあんなところへ？』

成実「私は旅人でして、色んなところを転々としているのです。

今回はここの近くにあるといわれる賑やかな街へ行こうとしたのですが…生憎方向音痴なため道に迷ってしまって…

ご飯の持ち合わせもなく、もうダメだと倒れていたところ、本当に助けて下さりありがとうございました」

『いえいえ、通りかかっただけですので…』

煉獄「ふむ…ここいらのことは調べているのか？」

成実「？、はい、事前に」

煉獄「では、"鬼が出る"という噂は？」

成実「！！……」

杏寿郎がそう口にすると、成実さんは顔を青ざめた

『…何か、あったんですか？』

成実「…昨晩のことです…。この村の隣の村に、私は立ち寄りました

そこには人っ子一人も居らず、せめて食べ物がないかと探していたところ、外から足音が聞こえてきたのです、それも、大人数の…。

村の人達が皆でどこかへ行っていたのかと私は考え、お邪魔していますと声をかけようとしたところ…

チラリと見えたその姿は、…人、ではなかったのです

大人数の足音だと思っていたものは10本ほど生えた足の音で、顔には人の面影もない…化け物、でした…。

私は逃げようとしたのですが、生憎木の枝を踏み、見つかってしまい…なんとか逃げているとこの村にたどりついたのです。

そこからは、先程言ったように空腹で倒れました…」

『……なるほど、この村じゃなく隣の村か…』

煉獄「成実殿、案内をお願いできるか？」

成実「いいい行く気ですか！？？」

煉獄「あぁ、俺達はそのために来たのだからな」

『大丈夫、成実さんのことは絶対に守りますよ』

成実「…わかり、ました…。気をつけてくださいね…」

それから私達は隣の村へと足を動かした

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