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44話 ページ47

抱えられながら走ること1時間、都会とは程遠い田んぼに囲まれるところへやってきた

宇「ここまで来れば大丈夫だろ…おいA、怪我は?」

『ッ…!』

降ろされ、肩を掴まれて顔を覗き込まれる

宇「!、な、何も泣くこたねぇだろ!?そんなに怖かったか!?」

煉「宇髄…彼女はまだ12歳だぞ…、あの男の圧は酷すぎる」

『っ、ヒック、た、すけてくれて、ありがっ、とうござ、いました…』

宇「!…」

あのままだと、食べられていたかもしれない

宇髄さんの顔を見ると安心して、更に涙が溢れてきた

あの平和な世界からこんな平和と程遠い世界に来て、少しは慣れてきたと思っていた

でも、今日は心強いポケモンたちがシャンデラしかいなくて、シャンデラ1人じゃあの男には適わないと思った

私、全然慣れてない、弱い…!

怖いと思ってしまったのが、悔しい…!

宇「…もう泣くな、それが普通だ、誰もがあの男を恐れる。」

『!』

宇髄さんはしゃがんで私を抱きしめ、背中をぽんぽんと撫でてくれた

この人も、最初は怖かった、こんなに背の高い人を見たことがなかった

でも、凄く優しい、安心出来る

あぁ、いつだろうか

この感じ…前にもあった

覚えてない、けど、優しく撫でてくれた

その人は、優しい笑みを浮かべて、私と同じ髪色をしてた

トントン

私の背中を優しく撫でる音が綺麗に聞こえる

『ん、ぅ……』

ダメだ、この音…眠くなる

私はそのまま瞼を閉じた




宇髄side

あの男から離れた場所へ来てAの顔をのぞきこんだ

Aは何かを恐れるような、悔しがるような顔をして泣いていた

けど、俺を見てからその涙は安心へと変わった

俺はその表情に惹かれた

オイオイ…3人も嫁のいる俺がこんな餓鬼に…

あー調子狂う!

俺はAを引き寄せ、背中を撫でた

少しすると眠りについた

そんなAを優しく抱える

宇「…煉獄、お館様に報告へ行くぞ」

煉「あぁ」

あの男、"鬼舞辻"は、Aのことを欲するような顔をしていた

あいつとAは…何か関係があんのか…?

宇「クソッ…もやもやする…!」

鬼舞辻、奴にAは渡さねぇ

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あいもち(プロフ) - 手持ちポケモンって作者さんの個性が出るから、ポケモンの小説は本当に面白い (2022年2月27日 22時) (レス) id: 7996fa9caa (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 絵めちゃくちゃうまいですね! (2020年5月16日 10時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
ろまろま - ミミロップ可愛いですよね!なつき進化の条件高めなのでミミロルから育てて進化して、おんがえしで大活躍した時は完動して泣きそうになりました! (2019年12月1日 21時) (レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
バンダースナッチ - てるって漢字は輝くの『輝』ですよ。 (2019年9月1日 14時) (レス) id: 2346fc661d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 村田さん生きてるかな?…これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年8月5日 13時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:繭花 | 作成日時:2019年7月27日 3時

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