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「じゃあ、また明日。 今日はありがと！」
「おう、また明日な」
結局、家の近くにある駅まで送ってもらった。
福本と別れて、1人で夜道を歩く。
とは言っても、家はもうすぐ。
今日は楽しかったな、今度は同僚全員で飲み会とかしてみたいな、なんて考えながら歩いていると、もう着いた。
はぁ…とりあえず明日も仕事だから、今日は早く寝ないと。
ガチャ、とドアを開けて、家の中に入る。
「…え」
私は思わず立ち止まってしまった。
なぜなら、玄関に夫の靴があるから。
いつもこの時間なら、まだ帰ってきていないと思うんだけど…。
ていうか、なんか気まずい。
でも、家に入らない訳にはいかないので、重い足取りでリビングに向かう。
リビングでは、夫がソファに座ってパソコンをいじっていた。
「…た、ただいま」
…ちょっと、ぎこちなかったかな。
でも、ほんとに気まずいから。
なんて思ってると、
「…今まで何してたんだ」
と夫が言った。
私はてっきり、おかえり、と言ってくれると思っていたから、予想外のことに少し驚いた。
「…えっと、同僚と飲んでた」
「…ったく、遅くなるなら連絡してくれ」
「…あ、ごめん…」
連絡とか、完全に忘れてた。
ていうか、まさか帰ってきてるなんて思ってもなかったし。
「…で、その同僚って、男か⁇ 何人で飲みに行った⁇」
何でそんなこと聞くんだろう。
そう思いながらも、
「男の同僚と、2人でだけど…」
と答えると、夫はわかりやすくため息をついた。
「こんな時間まで、男と2人で飲むなんて危機感が無さすぎる。 連絡もしないで…」
…なんで、そんなこと言われなきゃならないんだろう。
ふと、あの時の光景が蘇る。
…さっさと忘れたいのに。
夫が、綺麗な女の人と2人で車から出てきて…
「れ、零さんだって！ この前女の人と2人で歩いてたじゃん！」
気がついたら、私もムキになって言い返していた。
すると、
「…あれは仕事だ。 勘違いさせたのは悪かったが、今はそんなこと…」
「私だって、仕事の同僚だよ⁇ なんで自分はよくて私はダメなの⁇」
「…悪い、ちょっと頭冷やしてくる」
夫はため息をついて、風呂場に向かった。
夫がリビングからいなくなった瞬間、どうしよう、という気持ちが沸き起こった。
1人になったリビングで、ズルズルと座り込んでしまった。
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kazu-mochi(プロフ) - すみません語彙力が無いのでこれだけ言わせてください。ごちそうさまです…………！！！ (2021年5月25日 20時) (
レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)
パーカー(プロフ) - すっっっごく面白かったです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 7a20865a61 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください。応援しています (2019年6月1日 22時) (レス) id: cda48c16bf (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年5月1日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
あめ、(プロフ) - 失礼します。14の、アメリカに出張に行っていたようだ。らへんのとこなんですけど、一緒、あの男を思い出したみたいな感じの文章があるんですけど、一緒、ではなく一瞬、じゃないでしょうか。これからも応援してます〜！ (2019年4月9日 1時) (レス) id: 112aeeb1e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みいこ | 作成日時：2019年3月31日 20時
