６話 ページ8
「じゃあ透の昔なんて関係ないわよね？」
「え？どして？」
「だって、君の言う「頭も良くて料理も出来る格好いい透」は今の透でしょう？だったら昔の話なんて聞かなくても、今の透だけ見ていれば格好いい大人になれるじゃない。違う？」
にっこり笑ってそう言うと、小学生は不満そうに唇を尖らせていたが納得はしてくれたらしい
「んー……そっか、うん。分かった！」
と笑顔でそう返してくれた。
うんうん、素直な子は好きよ。
思わず小学生の頭を撫でる。彼は恥ずかしそうにしていたが、あ、と声を上げた。
「そう言えばお姉さん、注文決めてる途中で外に行っちゃったから、梓姉ちゃんが色々決めちゃってたよ」
「え……あっ！」
ガタッと椅子から立ち上がるが時すでに遅し
ちょうど榎本さんが、厨房から様々な料理が乗ったお盆を持ってくる所だった。
「うふふ、勝手に選んじゃいますからねって言いましたからね！それに古谷さん遠慮して全然頼もうとしてないって、コナン君が言ってたので選んじゃいました！」
にこにこ笑顔で私の目の前にハムサンドやらパフェやらケーキやら……
いやちょっと待って
「いくら何でも多すぎです！こんなに食べれませんって」
気付けば、カウンター席を２ヶ所埋めるくらいの料理が目の前に並んでいた。
「えへへ、古谷さんにお礼をしたいな、喜んでもらいたいなーって思ってたら、食べてもらいたいものが色々増えちゃって！」
うぅその笑顔はズルい……可愛い……
観念した私は大人しく両手を合わせた。
「すみません。では、いただきます」
「はい！召し上がれ！」
取りあえず榎本さんがオススメしていたハムサンドから手をつける。
「あっ、美味しい……」
「ホントですか？良かった……」
「？これ、透が作ったものなの？」
前を見ると、安心したような顔の透が胸をなで下ろしていた。
「はい、僕が作らせてもらってるものなんです……Aの口にあって安心しましたよ。あなた、口は確かですからね」
「あら、それだと口以外はマトモじゃないって聞こえるのだけど？」
「そんな事ないですよ。口以外も全部、Aは素敵です」
「ふふ、口が上手ね」
なんて話をしながら料理を食べていると、榎本さんと小学生が、じぃっと私達を見つめていた。
「……えっと、私の顔に何かついてる？」
「い、いえ、何もついてないですよ！そのー……」
「２人は仲良しなんだね！お付き合いしてるの？」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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[窓]ωΦ(プロフ) - 続き楽しみです、更新頑張ってください (2019年5月1日 23時) (
レス) id: 3f5dfea003 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - 初めてまして、続き頑張って下さい。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
宮野(プロフ) - Asagiさん» 返信が遅くなりました、すみません……ご指摘ありがとうございます！そうでしたね、何となくで書いてしまい、申し訳ありませんでしたm(_ _)m (2019年4月12日 21時) (レス) id: 0b76434602 (このIDを非表示/違反報告)
Asagi(プロフ) - 安室さんの車には後部座席のドアはありませんよ (2018年11月15日 10時) (レス) id: 046858578b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮野 | 作成日時：2018年6月9日 17時
