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9話 ページ11

それから数分後

「お待たせしました。さ、行きましょうかA。お疲れさまです、先に失礼します!」

透のバイトが終わり、彼の後に続いてポアロを出ようとする。

……ちょっ、手取らなくたって良いわよ

べちんと彼の手を叩き落とす。透は不満そうな顔をして、叩かれた手をさすりながら表へ出た。

お店から出る直前、榎本さんが素敵な笑顔で見送ってくれる。

「はーい、お疲れさまです!古谷さん、またいらして下さいね、お待ちしてますから!」

「えぇ、はい。それは勿論!……透がいない時に来ますね。これ名刺です。裏に私用の方の番号書いてあるので、いない日に連絡ください」

勿論、最後の方は榎本さんにひそひそ声で話した。
彼女はパッと笑って名刺を受け取ってくれた後、同じくひそひそ声で返してくれる。

「わぁ!ありがとうございます。ふふ、分かりました」

「A?何をしてるんですか?」

「ヒョエびっくりするじゃない止めてよ!!」

榎本さんと2人でくすくす笑っていたら、背後から声をかけられた。

いつ戻ってきてたのよ心臓口から出るかと思ったじゃないマジふざけんじゃないわよこのゴリラ

「?何ですか?何のお話ししてたんですか?」

「別にぃ?またお店に来ますねーって話してただけよ。ね?榎本さん」

「はい!やましい話なんてしてないです!」

2人で顔を見合わせてにっこり笑う。
……透が何か言いたそうな顔をしているけど無視して榎本さんに手を振ってお店を出た。

ポアロの前には白いスポーツカーが停まっていた。
……え?これ透の車なの?結構高くなかったっけこの車??

「あら……良い車乗ってるのね。大丈夫なの、こんな良い車乗っちゃって。毛利さんに何か言われたりしないの?」

「あぁ、まぁ……今の所何も言われてないな。腹の中でどう思われているかは分からないが、問題ないだろ。ほら、乗れ」

完全に『降谷零』の喋り方をしながら、彼は助手席の扉を開ける。
うん、乗りたくないわね

「やっぱりいいわ……あなたの隣、乗りたくないわ」

「おや、嫌われたかな?」

「だってあなた、運転荒いじゃない。助手席って一番死亡率が高い所でしょう?だから、乗りたくないの」

言いながら車から離れるが、パシッと左手を捕まれ、逃げれなくなった。
ちょっと!!

振り解こうと手を振るが全く持って離れない。なによこのゴリラ!!!

「いや、普段は静かに走ってるからな?速度守って走ってるからな?と言うことで。乗れ」

「わ、っ」

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[窓]ωΦ(プロフ) - 続き楽しみです、更新頑張ってください (2019年5月1日 23時) (レス) id: 3f5dfea003 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - 初めてまして、続き頑張って下さい。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
宮野(プロフ) - Asagiさん» 返信が遅くなりました、すみません……ご指摘ありがとうございます!そうでしたね、何となくで書いてしまい、申し訳ありませんでしたm(_ _)m (2019年4月12日 21時) (レス) id: 0b76434602 (このIDを非表示/違反報告)
Asagi(プロフ) - 安室さんの車には後部座席のドアはありませんよ (2018年11月15日 10時) (レス) id: 046858578b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宮野 | 作成日時:2018年6月9日 17時

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