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慧「冷たいな 〜(笑)
じゃあ何で俺のこと指名してくれたの？」
「友達に勝手に選ばれたのが貴方でした」
慧「Aちゃんが選んでくれたのかと思ったのに」
「 それは有り得ません 」
慧「 ねえ 、１つ気になったんだけどさ 」
「 はい？ 」
今までへらへらしていた慧さんが急に真面目な声になった 。
慧「 高校生、のはずなのに何で赤髪にしてるの？」
やっぱり 、それか 。
私は生まれつき 、 髪が赤い 。
それが原因で いじめられたことだって沢山ある 。
「あ〜…これ、地毛なんです」
そう答えると、
慧「 へえ〜 、 綺麗だね 」
慧さんは笑顔で言ってくれた 。
「 綺麗 、 ですか？」
そんなの 、初めて言われた 。
慧「 うん 、綺麗 。
それに目も茶色っぽいしAちゃん可愛いよね 」
「 そんなの言われたの 、初めて 」
慧「 そうなの？ 」
「 私 、 これが原因でいじめられてきたから 。」
慧「 そっか 、 そうなんだ 」
それから慧さんは、 私の過去の話を聞いてくれていた。
いじめ 、 や 親から捨てられたことも 。
何でだろう、初対面の人それも男の人に こんな話したことなかったのに 。
うんうん 、 と頷きながら聞いてくれる慧さんの優しさが心に染みていく。
慧「Aちゃん ｣
急に名前を呼ばれ、顔をあげると
慧さんは私の涙を拭いながら 、
慧「 こんなことしちゃいけないんだけどさ 、」
そう言って小さく折りたたんである紙を私に渡してきた 。
「 これ、「俺の連絡先」
「連絡先？」
何で？ という表情をした私に慧さんは
慧「 もっとAちゃんのこと知りたいって言ったでしょ？」
と笑った。
慧「じゃあ俺、次の子のとこ行くから
いつでも連絡しておいで」
じゃあね 、 と席を去っていった慧さんの後ろ姿から何故か目が離せなかった 。
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作者名：姫愛 | 作成日時：2017年3月22日 23時
