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｢日向くんっていうんだ？
さっきから何回か目合ってたよね。｣
少し微笑んで言うと、ほんのりと顔が赤くなった。
｢日向でいいよ！｣
｢なら、日向で。
よろしくね。｣
天真爛漫な人。
｢おう！｣
｢俺は影山飛雄。 16歳。
今度お前の魔法見してくれ。｣
待って、尻尾が見えるのは気の所為かな？
魔法大好き野郎か、くっそう。
｢うん、今度ね。｣
｢俺は山口忠。 15歳。
よろしく！｣
あら、アホ毛が可愛らしい。
あれ？ なんか花飛んでない？
｢うん、よろしくね。｣
｢月島蛍。
年齢は流れ的に分かるでしょ。
まあよろしく。｣
まあ一言で表すと冷静沈着な人。
｢うん、よろしく。｣
｢俺は灰羽リエーフ！ 15歳！
よろしくな！｣
｢よろしく、灰羽。｣
｢リエーフでいいよ。｣
｢おっけー、リエーフ。｣
｢……国見英。｣
あ、そんだけ？
やっぱ、黒尾さんとアレしたのが駄目だった？
ってか、仁花何も喋んないんだけど。
ふと、仁花を見るとカタカタと震えている。
ああ、この子背の高い人苦手だったね。
仕方ないから仁花の頭をポンポンと撫でる。
お、震えが止まった。
すげーわ、頭ポンポンの威力…。
｢じゃあ自己紹介も終わったことだし、今日から調べる事件を探そうよ。｣
｢そうだな。
夜久、俺ファイル取ってくるわ。｣
｢おう、行ってら。｣
黒尾さんが戻ってくると手にあるのは分厚ーいファイル。
え、そんなにあるの？
｢今日は2人が入部してきたんだし、2人に決めてもらわね？｣
｢あ、黒ちゃんそれいいね〜！｣
｢じゃあ2人ともこの中から調べたい事件を決めてくれ。
バツ印がついているもの以外な。
決めたら澤村にその事件を言ってもらえればいいから。｣
｢あ、分かりました。
仁花、どんな事件がいい？｣
｢んー……私は何でもいいよ。
咲が決めて？｣
｢いいの？
なら遠慮なく！｣
ファイルの表紙をめくる。
お、この事件は20年前のだな。
"地下鉄皇太子虐殺事件"
……この事件知ってる。
あいつが今でも調査していたわ。
これが今まで誰にも解けなかったのは何でか分かんないけど、とりあえず記事を読んでみるか。
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作者名：咲 x他1人 | 作成日時：2016年12月21日 2時
