新団員はなんでもできてかっこよくてかわいい女の子でした。Part2 (ページ38)

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ほとんどの人が帰ってしまい、いつもうるさい談話室はしーんとしている

なんの音もしない部屋にいれば寂しくなる

『テレビつけよ…』

テレビをつければ正月SPのバライティがやっている

ソファに座ろうと振り返れば

『わっ！？』

密がいた

俺の驚いた声で起きてしまったのかうっすらと目を開ける

『密ごめんね。起こしちゃった？』

密「ううん…大丈夫…」

まったりと話す密は独特の雰囲気がある

ここでテレビを見ては密の邪魔になると思いテレビを消そうとすれば

グイッと服の裾を引っ張られる

密「…膝枕して」

えぇ…

で、今、密を膝枕中

テレビからは芸人さんの笑い声やギャグが聞こえてくる

でも、そんな声もなんだか遠くくぐもって聞こえて

なんだか少しつまらない

密「A…」

眠っていなかったのか密に話しかけられる

『ん？なに？』

密「…寂しい…？」

密は未だ俺の膝の上

上目遣いで俺の顔を覗いてくる

『………うん…ちょっと…ね笑』

ほんとはちょっとどころではないが

それを口にしたところで密に迷惑をかけるだけ

だから言いたいはずの言葉を飲み込む

密「…大丈夫…みんなすぐに帰ってくる…それに…」

密の言葉を遮るかのようにバァンッと扉が開けられ

三角「あ～！Aだ～！一緒に三角探しに行こ～！」

三角が入ってくる

俺は驚いてずっと三角のほうを見て固まっている

するとくいっと俺の服を密に引っ張られる

密「…三角や、東…シトロンもいる…」

と、密が優しくふわっと微笑む

三角「A～寂しくないよ～だって、俺たちがついてるから～♪」

三角は俺のことを後から抱きしめてくれた

『うんっ！』

2人の暖かさに自然と笑顔がこぼれた