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Aside


チュンチュン


と、鳥のさえずりで目を覚ますわけがないが


朝が来たらしく自然と目が覚める


いつものように起き上がろうとすれば


体が重い


『?…この間のテニス張り切りすぎたかな?』


疲れが出たのだと思い


重い体で起き上がり、ベッドの階段を降りる


体が重くいうことがきかないのでいつもよりもゆっくり降りる


あと2段というところで足を滑らし


ガガガガッと落ちる


しかし、そこまで高くなかったのでコケることはなく足から着地することができた


『あっぶなー…』


そんなに疲れてたんだな…


まぁ朝ごはん食べればなおるでしょ!







『…おはよーござーまーす』


いつもと同じく棒読み感満載の挨拶をしながら談話室に入る


臣「おはよ、ん?Aちょっと顔色悪いな…大丈夫か?」


あー…言われてみれば…しんどいような…


『あー…言われてみれば少ししんどい気もしますけど、でも部活休む程もしんどくないので、大丈夫だと思います』


臣「そうか…本当にしんどくなったら保健室に行くんだぞ?」


『はい』


「食べやすいもの用意するな」と言ってキッチンで用意をしてくれる臣さん


ほんとうにありがたい


最高にいいお母さんだ…


全部おいしいしね


臣「はい、準備できたよ」


『ありがとうございます』


用意してくれたお茶漬けを食べ


部活に行く準備をするため部屋に戻る


ご飯を食べたせいかなんだか体温が上がっているような気がする


あつい…でもなんだか手足の先が寒い…


歩いているうちにだんだんと体がさらに重くなっていくのを感じた


やっと部屋につき、部屋のドアを開けようとすると扉が自然と開き


目の前にはスーツ姿の至がいた


『あ、至…おはよ』


至は俺のことを見たまま動こうとしない


『ちょっと…至どけてよ』


至を体をグイッと引っ張ろうとすれば力が入らず、逆にふらっと後ろ向きに倒れてしまった


やばいと思ったのだが俺の頭が地面にぶつかることはなく、


なぜか浮遊感があった


至にお姫様抱っこされていたのだ


至「A、お前熱あるだろ」


『わ…かんない…』


至が俺を抱えたまま部屋の中に戻り、


床に布団を敷き、寝かせてくれた


至「こんなに熱いんだから熱あるに決まってるだろ笑」

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作者名:しにょん | 作成日時:2018年4月16日 22時

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