会社の部下 (ページ6)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:7,218 hit

5 ページ6

o side

a「俺の周りに集まる女は、皆、和目当てだよ笑仲良いの知ってるから」

「そしたら、潤に行く女にも同じこと言えるじゃねぇか」

m「まぁ、そうだろうな」

会社ではあだ名で呼ぶが会社を出ると昔の呼び方に戻る。
俺らの中で決めたルールだ。
あっという間に次の駅に着き和が降りて3人で話しながら家に向かう。
俺らは皆実家暮らしだ。
そのうち一人暮らしをしようとは思ってる。
駅に着き、ふっと向かいのホームを見ると見たことがある顔が…

「なぁ、向かいのホーム」

a「なになに？誰かいた？」

「あれって櫻井じゃないか？」

m「いやいや櫻井は会社の近くに住んでいるって聞いたぞ」

「どこ情報？」

m「本人…」

「いつの間に会話したんだよ…」

m「飯に行く前」

ふーんと軽く会話を流しながら前を向くと向かいの電車が来たのかいつの間にか人が少なくなっていた。

(まぁ、いっか明日聞いてみよう。)

次の日

いつものように4人で出社する。
もう既に櫻井は居てパソコンで作業をしている。
櫻井の元に行く。

「おはよう、櫻井」

すると、昨日の態度とは打って変わって爽やかな笑顔が返ってきた。

s「おはようございます！大野さん」

こいつは二重人格か何かなのか？

「昨日、○○駅にいた？」

s「いえ、俺はこの近くなのでそっちには行ってないですよ？人違いでは？」

「そうか…なら、いいけど…あっ、昨日はありがとう」

s「いえいえ、気にしないでください」

そう言った櫻井の目は笑ってなかった。
岡田さんが来て朝の報告をし、それぞれ作業に移る。

岡田「そうだ、櫻井」

s「何でしょうか？」

笑顔で対応しているように見えるが目が笑ってないんだよな…岡田さんも気がついているのか苦笑をしながら櫻井に近づく。

岡田「そんなに怒るなよ、悪かったって」

s「別に怒ってないです」

櫻井は不貞腐れたようにそっぽを向く。
岡田さんがかがみ櫻井の耳元で何かを言うとその場から離れた。

m「櫻井」

s「何ですか？」

m「今日、俺らと昼行かねぇ？」

s「え？」

(え？)

a、n「「え？」」

いやいや、何を言い出すんだ！
松潤は！

s「…いや、俺は大丈夫です。」

m「お前には聞きたいことがあるんだ。」

すると、櫻井は一瞬嫌そうに顔を歪めるが直ぐに笑顔で対応する。

s「…俺は、岡田さんと食べるんで無理です。」

m「そうか、なら後で岡田さんに今日は譲って貰えるように頼んでくる。」

そういうと松潤は自分のデクスに向かった。