俺とあいつ (ページ5)

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怪我 2 ページ5

あいつと言い合っていると保険室のドアが叩かれた。開けるとそこには…

o「よっ！」

大野さんがいた。

「大野さん！？」

o「なにしてんの？」

m「櫻井が怪我してな…保護者呼んだらニノが来た」

o「おおん…ん？」

「大野さん理解できてないんじゃないですか？」

s「というより、そろそろ、授業に行きてぇんだけど」

「どうせ、授業ちゃんと受けたことねぇだろ」

受ける気がなさそうなあいつを睨む。

o「なんか、ニノ…口調が…気のせいか？」

m「いや、現実だよ、大野さん」

「義兄弟とはいえ、弟ですからね」

o「兄弟？誰と誰が」

s「俺とこいつ…いてててて！指、折れる！！」

さりげなく指さしてきたから指を反対側に少し曲げてやった。

s「ちょっ、マジで痛いって離せ！」

反対の手で離させようとしているが実は俺の方が力は強い。

o「えっと、ニノと翔くんが義兄弟ね…苗字違うもんな」

s「と、とりあえず、大野さんこいつのてを」

グッ

s「いててててて！力、いれるな、この悪魔！鬼！馬鹿！」

「謝ったら手を離してやってもいいぞ？」

s「ふざける…いててててて！」

「ほら、いいのか、本当に折れちゃうぞ？」

たまに力を入れてやる。こいつは相当痛いのか涙目で押し返そうと必死だ。

s「ﾁｯ、ごめんなさい」

「……」

そこで、俺は力を…入れた

ググッ

s「いてててててててててて！ほんと、いててて」

なんでだよって目で見てくる。

「誰が舌打ちしろって言ったんだ？あ？」

s「くっ、ご、ごめんなさい」

「はい、よろしい」

手を離した。
すると、指を擦りながら涙目で睨んでくるあいつの姿が…

少しドキッとした
可愛いと思ってしまったのは気のせいだろう

s「本当に性格の悪い悪魔め！鬼畜野郎！」

「しょーがねぇな、折ってやるから、指だせ」

あいつに手を差し出すと

バンッ

「うっ」

枕が飛んできた

s「ざまぁみろ！」

強めに当たりあいつを睨む。と勝ち誇った顔でニヤニヤ笑っていた。

m「はい、そこまで！中々先に進まないだろ？」

潤くんが止めてくれた。