俺とあいつ (ページ27)

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保健室ページ27

ｎ side

あいつの変わりようにムッとしながら、ベットから立つ。

m「腰は大丈夫か？」

「えぇ、だいぶ良くなりました。ありがとうございます。」

a「あ、俺そろそろ帰らなきゃ！お使い頼まれてるんだ！」

s「じゃあ、俺…「翔ちゃんはまだいた方がいいよ！じゃあね！」

相葉さんは出ていった。

o「俺、絵の具出しっぱだった。片付けに行かないと」

s「俺も、て「翔くんはまだ、いなよ！またね」

大野さんはあいつの頭をポンポンとすると出ていった。

m「俺は職員室に用事があるから鍵閉め頼むな」

s「俺「翔はニノと一緒に帰った方がいいんじゃないか？じゃあな」

そういうと潤くんは出ていった。

俺とこいつ2人きり、沈黙を破るようにアイツが荷物を持った。

「待てよ…翔」

名前を呼ぶとビクッと身体を揺らし恐る恐るこちらを見た。

s「何だよ、俺は帰るんだ。」

「一緒に帰るぞ」

s「嫌だ1人で「翔…俺はあの時の返事をしてもらってない。」

s「返事ならした！お前なんか「大嫌いな奴に朝からベットを貸してもらうように頼むか？みんなに俺が出られないこと伝えるか？」

ちょっとずつ距離を詰めていく。1歩進むとアイツが1歩下がる。けど、もう後ろ壁だぞ？

s「く、来るなよ」

「翔、お前だって分かってんだろ？気付いてるんだろ？自分の気持ちに素直になれよ」

s「俺はいつだって素直にやってきてる！こんな感情も嘘だ！魔が差しただけだ！適当なこと言って俺を惑わすな！」

逃げようとするこいつの腕を掴む。

s「やだやだやだ！離せ！離せよ！」

「離さない。離さないよ。」

力尽きたように抵抗していた力が緩む。
ここで俺も力を抜いたらまた、逃げられるから力を入れた。そうしたら長い前髪の間からアイツが睨みつけてきた。

s「何で今更になってそんなこと言うんだよ！昔は俺の事引き離したくせに！お前の言う言葉なんか信じられるか！」

昔…俺は覚えてないが腕の中で暴れるこいつは覚えているんだろう。
じゃあ、これも覚えているだろうか？
翔の耳元に近づき呟く。

「翔はいい旦那さんになるよ」

その時さっきの抵抗がなくなり大人しくなった。
あいつの顔を覗き込むと目を見開き固まっていた。