俺とあいつ (ページ22)

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ホームルームページ22

s side

ｎ「え？ちゃんと着替えるかの見張り？」

ゲーマーがそんなこと言うとは思わなかった。
幼い頃からからかわれたことはあったが、こんなにこんなに

「いいから、早く出ていけ！変態やろうー！！！！」

久しぶりにこんな大きい声を出した。
ゲーマーはニヤニヤしていた。

ｎ「出ていくから早く着替えろよ、単細胞」

ガチャン

誰が単細胞だ！誰が！
ゲーマーの野郎！
なんで朝からこんなにイラつかないといけないんだ！
渋々、制服に着替えて下に降りると食パンを銜えたゲーマーがいた。
今日は食パンかしかも咥えながら着替えるって今どきの女子高生でもやらないと思うぞ…

ｎ「お前がダラダラ準備してっから時間が無くなっちまったじゃねえか！これ、早く食っちまえ！」

ゲーマーに食パンを口に詰め込まれ家を出た。
車に押し込められた。車の中で食パンを食ってるとこぼすなよって声が聞こえた気がしたが気のせいだろう。
学校に着くとゲーマーはさっさと職員室に行き俺も教室に向かった。

a「しょーちゃーん！昨日なんで休んだの！」

「あ、あぁちょっとな…」

a「ちょっと何！」

相葉ちゃん…聞きたい事があるのは分かったけど、顔近すぎませんか？
その時、何故か昨日ゲーマーにキスされたことを思い出し顔が赤くなる。

a「何で！顔赤くするの！もしかして…翔ちゃんにも春が…」

「どうゆう意味だよ！」

そんな話をしているとチャイムがなり、ダルそうにゲーマーが入ってきた。

ｎ「"今日は”全員いますね。」

こっち見ながら言うなよ。
連絡事項だけって、いつも通りなのか？全然ホームルームとかいないから分からないけど…いつもこんな感じなんだろう。
相葉ちゃんに聞こうと振り返る。

「相葉ちゃん(小声)」

まだ、ゲーマーが話しているため小声で会話をする。

a「どうしたの？翔ちゃん」

微妙に大きい気がするが小声で答えてくれる。

「ゲーマーのホームルームっていつもこんな感じ？」

a「うん、連絡だけって…あっ」

「何？どーし…いって！！」

ｎ「そんなに私の話はつまらないですか？このクソガキが(小声)」

「そんなことないですよ？この暴力教師が(小声)」

ｎ「櫻井はあまり授業にも出ないんですから、連絡くらいはしっかり聞いときましょうね。単細胞が(小声)」

「すみませんでしたー。うるせぇんだよ、このクズが(小声)」

表面上はニコニコと裏ではバチバチに言い合っている俺らをハラハラしながら見守る相葉ちゃんでした。