俺とあいつ (ページ21)

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ふざけんなページ21

s side

『ふざけんな』

そう聞こえたと思ったら胸ぐらを捕まれ引き寄せられた。気がついたら、キスをされていた。
突然のとこで固まってしまった。
しばらくして、我に返った俺はゲーマーの顔を睨んだ。
なんで…何でお前が傷ついたような顔をするんだよ。

部屋に戻り、さっきのことを思い出す。
ドアに寄りかかりズルズルとしゃがみこむ。自分でも顔が赤くなっているのが分かり恥ずかしくなって両手で顔を隠す。
もう、わかんない…なんなんだよこの気持ちは…でも、嫌じゃなかった。

(いや、そんなわけが無い。男だぞ！しかも、あのゲーマーだぞ！嫌に決まってる！あんなクソみたいな性格のやつ！俺はあいつが嫌いだ！大嫌いだ！)

自分に言い聞かせ、明日の準備はすんでいるから寝る準備をする。でも、思い浮かべるのはあいつの顔…誤魔化すように首を振り眠りにつく。

？「…い」

声が聞こえてくる。

？「おい…」

誰だっけこの声は…

？「おい…き…」

思い出したこの声は
その時体に痛みが走った。

「いってててて！」

ｎ「やっと起きたか！クソガキが！」

この野郎、腹にパンチ入れてグリグリと押し込んできやがった。

「乱暴すぎだろ！」

ｎ「毎朝蹴り起こしてくるお前に言われたくない」

「グリグリよりマシだろ！」

ｎ「いいから早く下にこい。遅刻するだろ！」

「今日はもうやす「休むとか言わないよな？」は？」

ｎ「昨日言っただろ？無理矢理でも学校に連れていくって、さっさと着替えろよー」

そういうとゲーマーは部屋から出ていった。

「ﾁｯ」

面白くなくて舌打ちをし携帯を見るとメールが40件届いていた。

いやいや怖っ
怖っ何この量

とりあえず、メールを開くと、かけるちゃんとママからだった。そういえば、連絡するって言ったような…
わわっ心配かけちゃったかな…
その時ドアが開き怪訝そうな顔をしたアイツが出てきた。

ｎ「いつまで待たせんだよ。さっさと着替えろよ」

人がいい気分になっているのにこいつは

「うるせぇな、先に行けばいいだろ？」

ｎ「先に行ったらお前休むかもしれねぇじゃん。一緒に行くぞ」

「ゲーマーも歩くのか？」

ｎ「は？ちげーよ、特別に俺の車に乗せてってやるって言ってんだよ。つーか何でまだ着替えてないんだよ。ノロマが」

「黙れよ。今から着替えるんだ」

ｎ「早くしろよ」

ゲーマーは部屋から出ていく様子がない。

「何で出ていかないんだよ」

ｎ「え？ちゃんと着替えるかの見張り？」

ふざけんな！