俺とあいつ (ページ13)

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電話 sサイドページ13

s side

あー、もうまじでムカつく絶対に今日は家に帰らない！

プルルル

電話だ…
ゲーマーからか、無視しよ！

絶対怒ってるよな、でも、俺も怒ってるんだからな！

プルルル

また、電話…
あっ！桜さんからだ！

ガチャ

「はい」

『翔くん…よ！』

小声でなんと言っているか分からなかったが誰かに話しをかけているようだった。しかも、なんか聞こえる。

『…にい…か…です…』

なんか微妙に聞こえてくるし何となく聞き覚えのある…

『…翔くん？久しぶり！さっき翔くん見かけたのに声かけようと思ったらどっか行っちゃうんだもん、ねぇ、何処にいるの？そっちに行くからお茶しない？』

なんかわざとらしいような気が…

「別にいいですけど…その前に1つ聞いてもいいですか？」

聞いて見た方がよさそうだ。

「うん…？どうしたの？」

『近くにゲーマー…いや、和いますよね？微かにですけど声が聞こえる気がするんですよね』

あの声は確実にゲーマーの声だった。

『な、な、な、なにいってるの？いない！居ないよ！』

そのテンパり方だと間違えは無さそうだ。
切ろうかな。

『え？大丈夫？』

…何が？何が大丈夫なんだ？
取りあえず急に切ったら失礼だと思い切る事を伝えようとした。

「桜さん？聞こえますか？」

『聞こえてるよ…クソガキ』

予想もしていなかったゲーマーの事だから変わって…いや、変わって貰うな絶対に…その口調大丈夫なのか？桜さん知らないんじゃないのか…と言うより

「ｹﾞｯ、クソゲーマー野郎、何で？今、学校じゃ…」

そう！学校終わってないはずだろ！

『兄の言うことを聞かない何処かのクソガキを連れ戻しにきたに決まってんだろ？それに俺は今日は午前中だけなんだよ』

カチーン

流石にカチーンだわ。
というより担任だよなということは

「ホームルームがあるだろ」

あるよな？あったと思ったんだけどな。

『大野さんに任せた』

こいつ！

「うわぁ、智くん可愛そー！こんなクズの変わりにホームルームをしに教室に行くなんて、しかも俺、さっき家に帰らねぇって言っただろ？」

覚えてないのか？

『その理由を話せって言ってるの！』

はぁ？
話すわけないだろ！
その時…

「おかまバーにでも行っちゃう？」

近くにいた人の話し声がした。
今の、聞こえただろうか…