6話 ページ6
「……へぇー、で告白を断ったと」
昼休み中。購買で買ったクリームパンを頬張りながら、大先生と昨日の告白の件の話をしていた。
「ゾムってほんま椎名ちゃん大好きやん」
「……まーな」
「なんや惚気かよ」
…大好き、と言われて否定はできなかった。無論、事実だから。大好きなんかとちゃうねん！俺は好きの領域超えとるから！と伝えると一途やね、と笑われた。
「……へえ、あのゾムさんに好きな人、ですか？」
ぎょっとして後ろを振り返ると、そこにはニヤニヤしながら立っているショッピくん。…一番知られたくなかった人物である。その理由はまあ沢山有るのだが、主には煽られるという事。そしてコイツはAと同じ委員会だから、という事である。
「今度の会議でAさんに言っとこかな、ゾムさんがAさんのこと好きって言ってましたーって」
…もう、面倒な奴に絡まれてしまった。ショッピはとことん煽る面倒くさい奴だ。生意気な後輩め。
「…Aに手出すなよ、ショッピくん」
「わあゾムさん怖い怖い。分かってますって」
ほんとにわかってんのかこの後輩は。適当に俺の話を流すショッピくんに少し焦りを感じる。
「ああそういえば。Aさんがゾムに彼女ができたかもしれない〜って頭抱えてましたけど」
「は！？！それほんまかショッピくん！！！」
思わず大声でショッピの話に飛びつく俺。「うるさいですって！」と汗を垂らすショッピくん。
あかんあかん、Aの事になると思わず必死になってまう。
「……で、なんや俺に彼女できてへんし」
「えそうなんですか？なんや学校で噂になってますけど」
「…は！？そんなんデマや！」
驚きが隠せず頭が混乱する。いや俺にA以外の彼女作ると思うか？と大先生に聞くとそれはないな、と苦笑する。そもそもなんでそんな噂流れるねん…
うんうんと唸りながら考える。思い返してみるが、勿論俺は彼女を作った覚えはない。
「あ、まさか」
沈黙の中、そう切り出したのは大先生。
「昨日、ゾムに告白した女子。おるやろ？名前なんやったっけ、あのー」
「…佐藤さん？」
「そうそれ！その人が私ゾムくんと付き合ってます〜みたいなデマ流しとんとちゃうの？」
ハハッ、と笑う大先生。俺も大先生と一緒にまさかな〜と苦笑する。
…まさか。そんな筈…………
「「……あるな…」」
二人揃って口に出した。そんな筈、あるのだ。
多分デマを流しているのは昨日の女____佐藤さんだろう。
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マリアナ(プロフ) - めっっっっっちゃ好きです……zmさんの夢主と女の子に対するギャップとかが最高でもう心臓が締め付けられました……素敵な作品ありがとうございました…！！！！ (2022年8月27日 23時) (
レス) @page5 id: 0cfc9bf7e7 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - ベタだけど最高。尊い (2022年5月26日 2時) (レス) @page23 id: b73a7fac54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月麦 | 作成日時：2022年4月28日 18時
