21話 ページ21
「…………あほ、俺はずっと好きやったわ」
ぼふり、とまた彼女を俺の腕の中に収める。
知ってる、と笑う彼女。
ああもう。彼女がいちいち愛おしい。
「…俺ずっとお前のこと好きやったのに、お前全然気づかんし！この鈍感野郎」
『ごめん』
「…お前が熱出したときどれだけ心配したと思っとん、心臓飛び出るかと思ったわ馬鹿」
『ごめん』
「……キスして嫌われたかと思ったわアホ」
『…ごめんって』
ごめん、と謝るくせにちょっと嬉しそうに笑う彼女。
きっと反省なんてしていないだろう。
でもまあ、それでいいや。
もう終わったことなのだから。
「………俺ら、付き合うか」
『…そうだね』
____夕日の光に照らされながら笑う彼女は、とても綺麗だった。
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後日。ある晴れた日の昼休み、俺はショッピくんに誤りに行った。
「勘違いしてたわ」と言ったら笑って許してくれた。
「………Aさんのこと、幸せにして下さいね」
「……言われんくてもそうするつもりやわ」
それが聞けて良かったです、と言い残しショッピくんは踵を返した。
「ああそうだ、ゾムさん」
「ん？」
「幸せにせんかったら、いつでも俺が奪いにいきますから」
そう言うと「じゃあの」と言い残しふいっ、と振り返りスタスタと歩き始めるショッピくん。少し悪戯げに口角を上げながら言った彼の顔は本気だった。
(………奪いに来させるわけないやろ)
なんて思いながら、俺もその場を立ち去った。
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マリアナ(プロフ) - めっっっっっちゃ好きです……zmさんの夢主と女の子に対するギャップとかが最高でもう心臓が締め付けられました……素敵な作品ありがとうございました…！！！！ (2022年8月27日 23時) (
レス) @page5 id: 0cfc9bf7e7 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - ベタだけど最高。尊い (2022年5月26日 2時) (レス) @page23 id: b73a7fac54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月麦 | 作成日時：2022年4月28日 18時
