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ページ17

ふわぁ、とでかいあくびをして目を覚ました
身体を起こそうとした瞬間に脇腹に走った痛みに思わず声が出てしまう




『いっ・・・あ゛〜クソ、アイツら絶対に殺す』




舌打ちをひとつ零したところで視界の端に何かが入った





『・・・』
「・・・えっと、」





気まずそうに笑う女
確か気を失う直前に見たような・・・





「会うのは3度目、だよね?私毛利蘭。同じ学校の2年生」
『・・・ドーモ』




3度目?どっかで会ったっけ
まあいいか
ていうかなんで赤の他人がここに?
なんて思考を巡らせていると控えめにノックされる病室のドア





何も答えずにじっと見つめていればゆっくりとドアが開き、入ってきた2人の人物





「突然ごめんなさい、私達こういう者です」





・・・サツか、面倒臭い





「貴方がいた状況について詳しく聞きたいのだけど、いいかしら」
『手短にどーぞ』
「・・・ありがとう、じゃあこのまま始めるわね」





名前と年齢を聞かれ、頷くとメモを開いて質問が始まった
早く終わんねーかな





「まず、どうしてあの場に?」
『殴られて連れてかれた』
「その人たちと面識は?」
『ない』
「連れ去られる前はどこで何を?」
『墓参り』
「そう・・・それから、その、貴方の服装なんだけれど」
『あーそういやどこやったのアレ、大切な物なんだけど』





大切な物、を強調して言うと女刑事は微かに眉を寄せた
まあ当たり前だ、私は不良ですって言ってるのと同じ事だから

ナイフで切られたからといっても特服着てたらハイ被害者ですとはならない訳ね





『返してくれる?特服』
「・・・ええ」





片手を差し出すと後ろにいた男の刑事が持っていた袋を手渡した
中身を確認してから横に置き、もういいかと聞こうとしたところで再びドアが開いた
先程とは比べ物にならないほど荒々しく





カツカツと音を立ててベッドの横まで来た女 もとい親戚の奴はパァン、と私に平手打ちをかました
ジンジンと頬の痛みを自覚した途端反射的に女の胸ぐらを掴んで引き寄せる





『何すんだババァ、殺されてえの?』





睨んでそう言えば小さく悲鳴を上げ後ずさる
ビビるくせに手出してくんじゃねえよ、と追い打ちをかけるように呟くと顔を真っ赤にして捲し立てた






“いい加減してくれ”
“もう巻き込まれるのはうんざりだ”
“お前なんて預かりたくなかった”





『ピーピーうるせえんだよ、こっちだって好きでお前らの家に住んでる訳じゃないんだわ』

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おはよ - 更新してくださいぃぃぃぃ (2023年1月19日 20時) (レス) @page23 id: f100e4cf09 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 題名を見た瞬間にはもう話を見ていた…… (2022年8月15日 8時) (レス) id: 6c9eae5177 (このIDを非表示/違反報告)
秋吉(プロフ) - 東リベ好きにはたまらないコラボですね。始終表情筋緩みっぱなしで読んでました笑 (2022年8月10日 18時) (レス) @page23 id: 9284e42836 (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 東リベ見た事ないですが、とても楽しみにしてます。 (2022年7月27日 18時) (レス) id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - コナン再会したら主に尋問盗聴発信器と沖矢プラスになりがち (2022年7月17日 10時) (レス) @page23 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りあ | 作成日時:2022年6月22日 15時

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