どーも灰谷です【名探偵コナン】【東京卍リベンジャーズ】

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子供たちと別れてからまた宛もなくブラブラと町をうろつく




『？』





視界の端で何かが動いた気がして目線を下に下げると、建物の狭い隙間で丸くなる1匹の猫





『・・・』





野良にしては綺麗だな
近寄っても逃げる様子のないのを良いことに顎の下を撫でると気持ちよさそうに鳴き声を上げた




ちゃり、と手に何かが触れる
よく見ればそれは首輪の飾りで、十字架の形をしていた





『飼い猫か。ご主人様が心配しない内に帰んなよ』





立ち上がってコンビニにでも行こうとすれば足元に擦り寄られて身動きが取れなくなる





「いた！」





どうやら飼い主が来たらしい
抱き上げて声のする方向を見た





「え゛」
『・・・アレ』





どこかで見たような金髪ツーブロ
どこだっけ？





「・・・灰谷兄弟の妹がなんでここに、」
『・・・・・・あ、思い出した』





コイツ東卍の、





『まつのちふゆ』
「覚えてんのか、俺のこと」
『望月くんにボコボコにされた奴』
「・・・」
『冗談。顔がタイプだったから覚えた』
「はっ？」
『顔赤くすんなこれも冗談だから』
「ふざけんな！」






一通りからかって、腕の中にいる猫のことを思い出した






『そうだ、この子アンタのでしょ』





ご主人様が来たよ〜と言ってまつのちふゆに猫を渡すと、じっと見つめられる





『何？』
「いや、喧嘩してるとこしか見たこと無かったから、普通のとこあるんだと思って」
『オマエ人のことなんだと思ってんの？』





一応私のが歳上なんだけど





まあ普通、違うチームに属してる奴同士が喧嘩以外で顔合わすことなんて滅多にないからそうなるのも無理ない
はぁ、とため息をつくと同時に忘れかけてた空腹感がやってくる





『まつのちふゆさあ、』
「なんだよ」
『だから私のが歳上なんだけどね』




まあどうでもいいけど





『このあと時間ある？あるよね？』
「は？・・・まあ、あるけど」
『ならファミレス付き合って、他のとこでも良い』
「なんでオレが」





そもそもこいついるし、と猫を顔の高さまで持ち上げる
いやそんな事しなくても見えてるし





『じゃあコンビニでなんか買うからその辺の公園行こ』
「なんで行くことになってんだよ！」
『時間あるんでしょ、私腹減ったし』





話したいこともあるし





ちらりとまつのちふゆを見れば何かを察したようで猫を抱き直した





「・・・分かった」
『最初からそう言えよ』
「アンタ本当に・・・！！」

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