闇の中 ページ5
カランコロンと音が鳴る。
「コナン君。いらっしゃい。」
ポアロで出迎えたのは、安室さんだ。
「おはよう安室さん。」
カウンター席に座る。
「爆弾事件に巻き込まれたんだって?」
心配そうに聞く。
「うん…今日はその事件のことを聞きに来たんだけど。」
どう切り出すべきか…
「不思議の国のアリスって知ってる?」
「知っているよ。」
「その登場人物を名乗る人達って聞いたことない?」
少しの沈黙の後、安室さんは重たげに口を開いた。
「白ウサギ、三月ウサギ、帽子屋、チェシャ猫。どれも凶悪犯罪者だ。警察が逮捕に動こうとすると、もともと誰もいなかったかのように消えてしまうため、未だ捕まっていない。監視カメラにも映っていない。」
「主人公のアリスは…?」
「今のところ確認されていないが…」
「ボク見たんだ、アリスを。ていうか、会ったんだけど。」
「本当かい?」
「うん。爆弾魔の白ウサギと何か関係があるみたいだった。」
情報交換はまだ続く。
♤♦♥♣♠♢♥♣♠♦♡♣♠♦♥♧
よし、今日はこの変な現象を調査するぞ!
鏡を見ると米花町に飛んでしまうという仕組みを解き明かそうと思います!
「とはいっても何からやればいいのか…」
確認したいことはいっぱいあるけど…
まず、どんな鏡でもこの力が発動するのかどうか、からかな。
前のは洗面所の鏡だったけど、手鏡とかでも行けるんだろうか。
「ちょっと心の準備が…」
なんて言っていたら、用意した手鏡を見ちゃって。
「うわあああぁぁ!」
鏡に引き込まれた。
どんな鏡でも発動するんだな。
♤♦♥♣♠♢♥♣♠♦♡♣♠♦♥♧
浮遊感。
鏡からこっちに来るときに毎回空中にいるのはなんでなのかしら。
まあそれはいいのだけど。
とりあえず着地成功。
ここはどこかしら。
時間は夜のようね。
もしかしたら時間は向こうの世界と共通なのかも。
そんなことを考えながらぽてぽてと歩いていた。
コンテナの詰まれた倉庫の中。
後になって考えてみれば、この状況を危ないと思うべきだったのだけど、私はその時お風呂上がりでぽわぽわしていたせいで、そう思えなかったの。
明らかに怪しい取引の現場じゃないの。海辺の倉庫なんて。
無用心にコンテナの影からその先を覗く。
現れたのは綺麗な金髪。
「バーボン…?」
私は話しかけた。
彼は振り返った。
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