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「アンタ、ほんとに馬鹿？！」
玄関のドアを開けて１ヶ月ぶりに現れたクマに向かって怒鳴りつけたあたしは、決して間違っていないと思う。
取り残されたはずの夢から、いくら待っても目覚める気配もなく、そうして響いたインターフォンの音。
画面に映るのは、少し息を切らせたクマ。
もとい、熱愛をすっぱ抜かれたばかりの渦中のアイドル殿。
とりあえずオートロックを解除したあたしは、これが夢ではなく現実であることを渋々認め、そしてこの由々しき事態に頭を抱えた。
そして、あたしの部屋まで何とか無事にたどり着いた大馬鹿者を、心の底から罵倒してやった。
「常識的に考えて、今日、週刊誌に載った男が別の女の家にのこのこ来ていいわけないでしょうが！
記者の人とかにマークされてたら一発アウトでしょ？！
頭の中身まで、クマなの？！」
本当なら胸ぐら掴んで振り回してやりたいくらいだったけれど、体格差により流石に不可能と判断し、とりあえずお腹にそこそこ本気のグーパンチを何発かお見舞いしてやった。
「しゃーないやろ？！
そもそもAがいきなり絶交とか言うからややこしいことになっとるんやろ！」
殴られたお腹を押さえながら睨んでくるその顔も、容赦ないデコピンを食らわせてくるのも、あたしの知ってる忠義に他ならないけれど。
電話越しのしおらしかった忠義はどこ行った？
あたし、やっぱり夢を見ていたのかしら？
だけど、負けじと睨み上げた忠義は、少し頬がこけていて、少し肌荒れしていて。
そしてその目が少し潤んでいるように見えたから。
「あたしがいなくなって、ちょっとは寂しいって、思ったりした…？」
勝手に唇から零れ落ちた、あたしの願望。
勝手に動いた手のひらは、そっとその頬に触れてしまって。
そこから伝わる久しぶりの体温が、
あたしの中に溶けて、
あたしのココロに溶けて、
ココロの中のドロドロした物を一緒に溶かした。
「ーーA、泣かんといて…」
身を屈めて、あたしの頬に唇を寄せる忠義の目からも、あたしと同じ水分が溢れていた。
ねぇ？
オトモダチって、こんなに切ない関係だっけ？
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まめまめた(プロフ) - ゆうきさん» コメントありがとうございます！クリスマス時期に小話を書きたいなぁなんて実は思ってたのですが、間に合わず(;´д｀)またイベント時期に、続編、チャレンジしてみるかもです！その際は、また遊びに来てください☆ (2017年12月27日 20時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 面白かったです。続編、書いてほしいです。 (2017年12月24日 17時) (レス) id: cd0c82d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ぽぽこさん» コメントありがとうございます！素晴らしいなんて、畏れ多い( ；´Д｀)でもとっても嬉しいです。また新作が出来ましたら、是非遊びに来てください！ぽぽこさんの作品も拝見しました！大好きな青さんにキュンです(〃ω〃) (2017年12月6日 12時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽこ(プロフ) - 素晴らしい作者さんに会えたと感激してます。ありがとうございます！ (2017年12月6日 11時) (レス) id: 46ab68036d (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - マッキーさん» コメントありがとうございます！大倉くんの魅力が伝え切らなかったかな？と自信なかったので、面白いと言っていただけたて嬉しいです(≧∀≦)また機会があれば、大倉くん作品がんばります☆ (2017年12月1日 9時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2017年11月22日 21時
