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「ほんま、懲りんよな〜

ま、しゃーないかぁ、アホやから。」


言いたい放題のその口に、昨日の残りのカレーがまるで飲み物かのように吸い込まれていく様を見ながら、

あたしの分は残らないな…

静かに悟って、冷凍庫から困った時の冷凍パスタを探し出し、電子レンジにセットした。


「そんなんばっか食うてるから、身も心もカサカサカスカスになるんやで?

肉とか野菜とかちゃんと食わなあかんで〜」


勝手に炊飯器からご飯をよそい、鍋の中のカレーを綺麗にさらえているその後ろ姿に、

「肉も野菜もその鍋に詰まってたんだよ!」

と、飛び蹴りしてやりたくなったのは言うまでもない。

しかし、相手は一応売れっ子アイドル様。

傷の一つでも付けてしまった日には、多額の賠償金を請求されてしまう。

ここは保身のためにも、地味な報復を。


電子レンジが美味しく温めてくれたパスタに二振りしたタバスコを、そのまま目の前のカレーライスに力の限り振りまいてやった。

勿論、奴が新しいビールを冷蔵庫から取り出している間に。



そして何も気付かない彼が、またカレーは飲み物です、とばかりに食らいついた瞬間、テーブルの下でコッソリとガッツポーズをしてやった。

「ーーっつっ?!」

ゲホゲホとむせながら、こちらを睨んでくるその視線は無視しつつ、自分用に用意したまだ手付かずのミネラルウォーターを差し出すあたしって、心根が優しすぎるな。


散々むせ返った後、

「地味な仕返しすんなや!」

とか言いながらも、

「でも、これ、よく混ぜだら意外といけるんちゃう?

タバスコの酸味が意外と…」

何て言いながら食べ続けるこの男の食い意地を甘く見ていたな…


「ちっ、つまらん…」

小さな舌打ちさえも聞き逃さない小姑は、

「コラ!女の子が舌打ちしたらあかんで!?」

その大きな手で、遠慮なくデコピンを食らわせてきた。


ーーこの男から突然投下される「女の子」爆弾に、いちいち被爆する自分が、心底嫌だ…

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まめまめた(プロフ) - ゆうきさん» コメントありがとうございます!クリスマス時期に小話を書きたいなぁなんて実は思ってたのですが、間に合わず(;´д`)またイベント時期に、続編、チャレンジしてみるかもです!その際は、また遊びに来てください☆ (2017年12月27日 20時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 面白かったです。続編、書いてほしいです。 (2017年12月24日 17時) (レス) id: cd0c82d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ぽぽこさん» コメントありがとうございます!素晴らしいなんて、畏れ多い( ;´Д`)でもとっても嬉しいです。また新作が出来ましたら、是非遊びに来てください!ぽぽこさんの作品も拝見しました!大好きな青さんにキュンです(〃ω〃) (2017年12月6日 12時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽこ(プロフ) - 素晴らしい作者さんに会えたと感激してます。ありがとうございます! (2017年12月6日 11時) (レス) id: 46ab68036d (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - マッキーさん» コメントありがとうございます!大倉くんの魅力が伝え切らなかったかな?と自信なかったので、面白いと言っていただけたて嬉しいです(≧∀≦)また機会があれば、大倉くん作品がんばります☆ (2017年12月1日 9時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめまめた | 作成日時:2017年11月22日 21時

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