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「っ、裕っ？！なんで…」
「オマエら、勝手に人を変態扱いして楽しむなやっ！
黙って聞いてたら言いたい放題…大倉は俺がおるの分かってて言うてたやろっ？！」
プルンプルンの唇を震わせて怒る裕の言っていることは、半分くらい意味が分からないし、
突然の彼の登場に驚くあたしを尻目に、
「もぉ、せっかちやなぁ、横山くんは。
待っとってって言うたのに。」
と、動じることなく文句をつける大倉くんの言っていることは更に分からない。
「、、えっ、何？どうなってるの…？」
あたし一人、展開について行けていない感じ？
「横山くんが登場したんなら、もう俺はいらんやろ？
あとは二人でちゃんと話しぃや〜」
と席を立った大倉くんは、
「流石にここはそっちの奢りやで？
ごちそーさん。」
無駄にイケメンスマイルを残して去っていった。
何か全然意味分かんないし、二人で残されてここからどうするのよ？！と言いたいところだけれど、
大倉くんに迷惑をかけて、お世話になったことは間違いないから、
「ありがとねっ！」
その背中にお礼を言った。
ーーさて、問題はここからだ…
「なんでここにいる、の…？」
テーブルの横に仁王立ちしたままの裕に恐る恐る声を掛けてみるけれど、
「ーーとりあえず、帰るで。」
と、あたしの質問には答えずに伝票に手を伸ばしてレジに向かって行ってしまった。
え？ねぇ？何で裕が怒ってるの？
何か逆じゃない？？
と理不尽さを感じながらも、大人しく後を追ってしまうあたしって、健気だと思う。
そのまま店を出てズンズン家に向かって歩く彼の後をついて行ったものの、
彼のマンションが見えたところで、あの口紅やストッキングのことがリアルに思い出されて、
急に足が竦む。
「A？」
立ち止まったあたしを訝しがって振り向いた彼の表情は、やっぱりいつもより硬く見えて、
ますますその先に進むのが怖くなる。
そうして完全に立ち止まってしまったあたしに、
「行くで」
彼はそう言って、あたしの手を強めに引いて、また歩き出した。
いつにない彼の強引さに驚きながら、覗き見た横顔。
尖らせた唇や、少し下がった眉を見て、彼が照れてるんだと分かると、
久しぶりに繋がっている手がむず痒くて、嬉しくなって、
ついにやけてしまうあたしは、やっぱり呑気なのだろうか。
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まめまめた(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん☆せっかくリクエストいただいたのに随分遅くなってしまってすみません(;´д｀)読んでいただけてヨカッタ〜( ´∀｀) (2020年5月31日 11時) (
レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストにお応えしてくれてありがとうございました。此方に感想失礼します。読みました。とてもお話が面白くてお二人の様子が可愛らしくてお話の中だけど幸せになって欲しいと思ってしまいました。これからも頑張ってくださいね。 (2020年5月30日 1時) (レス) id: 381d27e867 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - 美波さん» 美波さん☆コメントありがとうございます！幸福論はいつもとテイストが違いシリアス強めな作品ですが、私自身も気に入っているお話なので、大好きを頂けてとっても嬉しいです( ´∀｀) (2020年5月22日 10時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん☆お返事遅くなってすみません(＞人＜;)横山君のお話、実は私も書きたかったのですが、もう話数がいっぱいでアップ出来ず…かと言って別の短編集に突っ込むのもいきなり過ぎるし…と困っております(;´д｀)どこかに置き場が出来たら書いてみますね！ (2020年5月22日 10時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - 初めまして。いつも作者さんの作品たくさん読ませていただいてたのですが、初めてコメントします！好きなお話沢山あるんですけど、このコトノハの幸福論が本当に大好きで何回も読み直してて、伝えずにはいられなくなりコメントさせてもらいました^ ^ (2020年5月22日 2時) (レス) id: 2630bc6126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年12月14日 17時
