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「あんな分かりやすい人、そうそうおらへんと思うけどなぁ？」
オーダーしていたサバ味噌定食が到着して、少し機嫌が良くなった様子の大倉くんは、
お味噌汁を、��ん〜、うっまっ��と幸せそうに啜りながら、
そんなことを言う。
確かに、裕と大倉くんは同じ部署の先輩後輩でよく飲みにも行く間柄。
おまけに、(あたしは知らされていなかったけれども！)同じマンションの同じフロアに住んでいるのだから、
あたしが知るよりも二人の仲は深いのかもしれない。
「ーー分かりやすい人…だから、浮気もこんなにも分かりやすいってわけ？」
「Aは浮気やと思ってるん？」
そんな質問をぶつけてきておいて、どこまで聞く気があるのか、
サバ味噌と白いご飯を交互にモリモリと頬張る大倉くんの食いっぷり、
なんかもう、いっそ見ていて気持ちがいいわ。
こっちは食欲ゼロだけど…
「ーーだって、、他の可能性が、今のところ思い浮かばない…」
「ベタなところで、妹が遊びに来てた、とか？」
「ーー弟二人の男兄弟だし。」
「、、、あー、和食の締めはやっぱ緑茶やな。」
オイ、しれっと席を立ってドリンクバーに向かおうとするなよっ！
恨めしげな視線を送るあたしに、
「そんなん、本人に聞けば簡単やろ？」
と、ぐうの音も出ない正論を残して行ってしまった。
ーーええ、本当に、その通り。
あのまま本人の帰りを待って、問いただせばよかっただけの話ですよ…
でも、本当に頭が真っ白になってしまったんだから、仕方がないじゃないか。
「ーーだって、浮気なんて考えた事もなかったんだもん…」
テーブルに頭をつけて呟いた独り言に、
「そんだけ、愛されてるって思てたんやろ？
だったら、信じてみてもええんちゃう？」
いつの間にか戻って来ていた大倉くんが返事をくれた。
「ーーそれって、あんまりにも呑気過ぎない？」
「けど、今まで他に疑う要素なんか無かったんやろ？」
あー、緑茶うまぁ…とお茶を啜りながら、だけど優しい言葉をくれる大倉くんって、意外と聞き上手だ。
だからついつい、誰にも言えずに抱えていた不安を、漏らしてしまうじゃないか。
「ーー無くは、ない。
なんか最近、ますますカッコ良くなった…」
「、、はぁ？惚気にまで付き合う気はないで？」
お腹いっぱい、とばかりにお断りしてくる大倉くんだけど、
違うんだって…
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まめまめた(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん☆せっかくリクエストいただいたのに随分遅くなってしまってすみません(;´д｀)読んでいただけてヨカッタ〜( ´∀｀) (2020年5月31日 11時) (
レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストにお応えしてくれてありがとうございました。此方に感想失礼します。読みました。とてもお話が面白くてお二人の様子が可愛らしくてお話の中だけど幸せになって欲しいと思ってしまいました。これからも頑張ってくださいね。 (2020年5月30日 1時) (レス) id: 381d27e867 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - 美波さん» 美波さん☆コメントありがとうございます！幸福論はいつもとテイストが違いシリアス強めな作品ですが、私自身も気に入っているお話なので、大好きを頂けてとっても嬉しいです( ´∀｀) (2020年5月22日 10時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん☆お返事遅くなってすみません(＞人＜;)横山君のお話、実は私も書きたかったのですが、もう話数がいっぱいでアップ出来ず…かと言って別の短編集に突っ込むのもいきなり過ぎるし…と困っております(;´д｀)どこかに置き場が出来たら書いてみますね！ (2020年5月22日 10時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - 初めまして。いつも作者さんの作品たくさん読ませていただいてたのですが、初めてコメントします！好きなお話沢山あるんですけど、このコトノハの幸福論が本当に大好きで何回も読み直してて、伝えずにはいられなくなりコメントさせてもらいました^ ^ (2020年5月22日 2時) (レス) id: 2630bc6126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年12月14日 17時
