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つまりは、そういうことだ。
あたしはいつだって、勝ち目のない勝負はしない。
できない。
あの時も、そして今日も。
「だから、��健気��じゃなくて、合理的？省エネ？
まぁ、そんな感じだから。」
「そんなん、チキンなだけやんか。」
「チキン上等〜。
無駄に傷作りに行くほど、治癒力に自信ないし。
オトナの自己防衛本能よ。」
「ーーオトナ、なぁ…？」
物言いたげな安田君の視線をかわしながら、店員さんを呼んで飲み物を頼むと、
「ちょぉ、Aさん、さすがに飲み過ぎやって。」
今度は心配そうな視線を寄越してくれるこの子は、やっぱり評判通り優しいのかもしれない。
だって、あんなにムカついていたのに。
さっさと帰ろうと思っていたのに。
アナタと話す事など何もない、と思っていたのに。
「ーーなんであたし、こんなペラペラとキミに語ってるのよ？」
この子の相槌があんまりにも心地良すぎる所為だ。
「そんなん、ほんまは誰かに聞いてもらいたかったってことやろ？」
あたしの八つ当たりのような悪態にも、穏やかに、優しくさり気ない返事をくれる。
お酒の勢いもあって、話し出したら止まらなくなった思い出話。
それを、優しい相槌と、意地悪なツッコミと、真面目な意見を織り交ぜながら聞いてくれるから、
途中から��浅井さん��が��Aさん��に変わったのも気にならないくらい、なんだか安心してしまって、
気付けばあたしも��安田君��、なんて呼んでいて。
敬語も、遠慮も、警戒も、どこかに落っことして、ただ美味しくお酒を飲んでいた。
「ーー横ちょが、ずっと付き合ってた彼女と別れた言うん聞いた時は驚いたけど…
まさかそのあとすぐにAさんと付き合うてたとは思わへんかったなぁ。」
横ちょ、そういうん苦手そうやん？
と、心底意外そうに言った安田君の意見はまさにその通りで。
「うん、そうだよ。
あの人、そんな器用に切り替えられるタイプじゃないし、未練たらったらだったしね。
ーーだから、あたしとあの人は、正確に言うと��付き合っていた��わけじゃないよ。」
はぁ？と分かりやすくはてなマークを飛ばす安田君の顔が面白くて。
そして、あの時の裕の顔を思い出して。
ふふっと漏れた笑み。
「��ごっこ遊び��みたいなもの。」
そう、こうなることは分かった上で、あたしの方から半ば強引に提案したこと。
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
