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裕とサヤカさんは卒業後もその関係が壊れることはなく、
順調に愛を育み、
プロポーズのタイミングを迎えようとしていたのだった。
「ーーねぇ、そんなに長く付き合ってて、本当に一回も浮気とかした事ないんですか？」
あたしの経験からしたら、そんなこと有り得なくて、思わず聞いてしまったら、
「あほっ！そんにゃん、あるわけないやろっ！」
噛みながらも力強く否定する裕に、チクンと、僅かに痛んだ胸。
には気付かないフリをして、
「漫画やドラマの中だけじゃなくて、世の中にはそーいう男の人も実在するんですね…」
わざとらしく溜め息をついてみせれば、
「浅井…今までどんな男と付き合ってきたん…？」
あからさまに顔をしかめる真面目さに、また好感を持ってみたり。
「あり得ない残業時間で半分死にかけながら、癒しを求めて彼氏に電話したら、別の女が出て、
��仕事のしすぎで女性ホルモンの枯れ果てた女はもう嫌なんだって。別れてあげて？��
って言われたのが、二ヶ月前だったかな…」
もはや笑い話でしかない最新の恋愛事情を暴露すれば、
「ほんっまに男見る目なさすぎやわっ！
大学ん時の工藤やって、散々オマエのこと利用した挙句、結局別の女と結婚したんやろ？！」
声を荒げて過去の恋愛まで持ち出してお説教してくれるのを、
普通ならウザいと思うはずなのに、
心配してもらえて嬉しい、とか思ってしまったり。
完全に、恋愛フィルターのかかってしまったあたしは、裕の言動に一々ときめいてしまっていた。
だが、しかし。
勿論、そんなことはおくびにも出さなかった。
当然だ。
数年ご無沙汰しているとは言え、サヤカさんはあたしにとって大切な先輩なのだから。
ーーなんて、健気な理由では、ない。
悩む余地もなく、明らかだったからだ。
「ホンマに大事な人がおったら、ツマミ食いやろうと他の女に目なんていかへんやろ。」
自分で言っておきながら顔を真っ赤に染めて、
「、アカン、、ちょお、こっち見んといてっ！」
その顔を必死に隠そうとする彼の��特等席��に座っていいのは、サヤカさんだけ。
照れ屋な彼が��大事な人��と言い切ってしまうくらい愛しているのは、
サヤカさんだけなのだ。
勝機のない戦いには挑まない。
無駄な足掻きはしない。
ただ、それだけのこと。
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
