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「ーーお腹空いた…」
ベッドの上で眼を閉じたまま力無く呟くと、
「ごめんなぁ、冷蔵庫何も入ってへんから、コンビニでなんか買うてくるわ。
何食べたい？」
ベッドから起き上がった安田君は、素早く服を着ながら聞いてくれる。
「冷たいおうどんとお水、、」
「ーー二日酔いやな(笑)。
じゃあ行ってくるから、ちょっと寝とき？」
重たい瞼を持ち上げれば、甘ったるく微笑む安田君と目が合って、
優しく前髪を撫でてくれちゃったりするから。
そのやり取りがやっぱり自然過ぎて、
いよいよ錯覚してしまいそうになる。
「ありがとう…
いってらっしゃい。」
つられてあたしまで、なんだか甘ったるい声が出てしまって、
そんな自分に恥ずかしくなったのに、
「ん、、いってきます。」
少し照れたように、だけど満足気な微笑みを返されてしまったら、
出て行く後ろ姿を見送った後、枕に熱を持った顔を埋めるしかなくて…
今まで付き合ったどの人と過ごした朝よりも、
気恥ずかしくて、ムズムズして、だけど甘ったるい幸福感に包まれている今。
ーーさて、あたしはここからどういう展開に持っていけばいいのだろうか…
よく分からないけど、
棚ぼた感満載で年下の可愛くて優しい男の子に失恋の傷を癒してもらえて、
あたしってばすっごくラッキー！！
くらいの感じでいこうか。
ーーうん、多分それが正解だ。
深く考えない。
理由を求めない。
自分の気持ちを探らない。
ノソノソとベッドから降りて、もう一度バスルームに向かった。
シャワーを浴びて、スカートの皺には目を瞑って自分の服に着替えると、
鏡の中には普段通りの自分いて、
��絶対知らん顔得意やろ？��
安田くんの言うところの知らん顔って、きっとこういう顔のことだな、と思った。
うん、得意だよ、知らん顔。
裕にも、安田君にも、ちゃんとこの顔をしてあげられるよ。
部屋に戻ると、安田君も帰ってきていて、
「アレ？もう着替えたんや。
うどん、二種類あって選べんかったから、両方買うてもぉた。
Aさん、どっちがええ？」
その甘ったるい空気にまたも流されそうになるけれど、
「ありがとう、こっちいただこうかな。」
通常モードで返事をした。
そんなあたしに、一瞬だけ眉をひそめた後、
「ほな、いただきまーす。」
可愛らしく両手を合わせニッコリ微笑んだ安田君の気持ちは、
やっぱりさっぱり分からない。
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
