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「ーー今更かもしれないけど、、
やっぱりこの状況、おかしくない…？」
10センチくらい先まで迫り来る安田君の顔をちょっと避けながら最後の抵抗を試みたものの、
「ほんまに今更やろ。
もう諦め？逃したるつもり、ないよ。」
無防備に安田君の方を向いてしまった左耳に、囁くように落とされる低い声。
濡れた前髪の隙間から見える、完全にスイッチオンした目。
押し付けられているベッドのシーツから微かに感じる安田君の匂い。
その全てがあたしの逃げ道を断つ。
とは言え、
「ーー隣の課とは言え、顔合わせることもあると思うから、やっぱり色々気まずいと思うんだけど…」
頭の片隅に、来週以降の職場環境がチラつくわけで、
お互いの快適な労働環境を守るためにも…
と言うあたしの提案は、
「俺、そういうの全然大丈夫やで？
Aさんも、絶対知らん顔得意やろ？」
可愛い笑顔で返された。
ーーええっと、それはつまり、
��社内の女の子に手ぇ出すのなんて日常茶飯事やし、オマエも無かった事にして知らん顔できるやろ？��
ってことですか…？
いや、分かってはいたよ？
こんな可愛い子が、何のボランティアでよく知らない年上女の失恋の愚痴を聞いて、慰めてくれるんだよ？！
って話で。
そこにはそれなりの対価を払うのが礼儀ってもので。
いやむしろ、こんな貧相なカラダでいいんですか？
って話で。
ーーうん、傷付く事なんて一つもないんだけど…
うまく言葉が出てこなくて黙り込んだあたしに、
「、、そんな不安そうな顔せんでや？
俺、Aさんの嫌がることはせぇへんよ。
ただ、Aさんに触れたいだけやねん…
いっぱい、触れたいだけやねん。」
熱のこもった目を真っ直ぐにあたしに向けて、切なげな声でそんなことを言う安田君は、
やっぱり女の子を主役気分にさせる天才だ。
「ーー、、、」
彼の首に手を回して引寄せる以外の選択肢が思いつく程、
残念ながらあたしは経験豊富ではなかった。
唇が重なる一歩手前、視界がゼロになる前に一瞬見えた安田君は、
馬鹿げた勘違いをしてしまいそうになるくらい、
あたしを愛おしそうに見つめてくれていた。
「っ、Aさん、、」
まるで愛の言葉を囁くような甘さでもって、
何度も繰り返し名前を囁かれた。
それが何故だか、胸を締め付けた。
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
