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とりあえず、ゆっくりと絡みつく腕を解いてベッドから抜け出せば、
上下とも、ついでに下着も含めて、しっかり着込んだままの己の姿を確認できて、一安心。
「うわ…シワシワじゃん、、」
こんな日に限って皺になりやすいスカートを履いていた不運を呪いながら、
とりあえずテーブルの上の空き缶をどうにかせねば、
と動き出そうとしたら、
「ほんまや、しわっしわ…」
ツン、と引っ張られたスカートの裾。
振り返った先には、まだ開ききらない目をシパシパさせながら、
寝起きそのものの少し掠れた声でスローに話す安田君。
ーーうん、可愛いな…
どうやら二人して酔い潰れて平和に寝落ちしたであろうことが分かるこの状況だからこそ、
「あ、起こしちゃった？ごめんね。」
後ろめたさも気まずさもなく、普通に声が出た。
「んー、おはよぉ。
Aさん、シャワーするやろ？
ちょっと待ってなぁ、、」
やっぱりまだスローな話し方だけど、素早くベッドから降りた安田君はクローゼットを開けて服を漁ると、
「はい、これ着て？
バスタオルは洗濯機の棚んとこに積んであるやつ、適当に使ってええからぁはぁ〜ふぁ…」
最後はあくびとごちゃ混ぜになりながら、着替えを渡してくれた。
余りに事の運びが自然過ぎて、普通に受け取ってバスルームに向かったものの、
よく考えたら、これってどうなの？
って話で。
とりあえず散らかした部屋を片付けて、早々に退散するのが正解だったのでは？
と今更思ったが、
浮腫んだ顔に中途半端に残る崩れ落ちた化粧と、シワシワの服、それから二日酔いの気怠さに負けて、
素直にシャワーを浴びることにした。
「俺もシャワーしてくるから、ちょお待っててな〜
あ、テレビ勝手に観ててええから。」
シャワーを借りてサッパリして部屋に戻ったあたしと入れ替わりに、バスルームに消えた安田君。
やり取りが自然過ぎて、不自然に思うのはあたしだけなのだろうか…
もう何度目かの確認だけど、あたしと彼は昨日初めて言葉を交わした間柄。
ついでに、酔った勢いでヤっちゃった、なんて事もなくて、
ただ一晩一緒にお酒を飲んだだけの間柄。
の割に、あの子いろいろ無防備過ぎないか？
テーブルの上に置いておいてくれたドライヤーをお借りて髪を乾かしていたら、
「お待たせぇ〜」
バスタオルを首から下げた安田君が戻ってきた。
うん、ここまでは、こんなに平和だったのに…
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
