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「Aさん、Mなん？」
眉間に皺を集めて、なんて事を聞いてくれるのか。
「どっちか言うとSのつもりだったけど？」
罪悪感を抱える裕を見て満たされるって、そうじゃない？
「それで自分もしんどなってるんやから、立派なMやろ。」
怒ったような、呆れたような顔をして、突き放すように棘のある冷たい声を出すくせに、
その目はずっと優しいまんまだから、
「ーーうん、しんどかったぁ…」
ついつい、本音がポロリ。
「だから今日、ギブアップしちゃった。」
ヘヘッと薄っぺらく笑ってみた。
うん、ギブアップ。
やっぱり性に合わなかった。
「すっきりしたなぁ…」
肩の荷を降ろすように、ふぅ、と息を吐いた。
「すっきりせぇへんわ。嘘つくな。」
飛んできたのは、怒った声。
睨むように下から見上げてくる目も鋭くて、
さすがに本気で呆れられたか？
と思ったのに、、
はあぁ…
顔が見えなくなるほどコクンと首を下げてから、盛大な溜め息をついた後、
「ーーちゃんと認めてあげな、可哀想やで？
閉じ込められて、苦しがってるやん。」
もう一度あたしの視線に合わせるように顔を上げた安田君は、
まるで小さな子供をあやすように、諭すように、
泣きたくなるくらい優しくて、温かくて、だけど少し困ったみたいな、
そんな顔をして、言った。
「もう、言うてええから。
どうせ俺しか聞いてへんのやから、難しいことはごちゃごちゃ考えんくてええやろ、、な？」
ふわっと、触れるか触れないか程度の軽さであたしの頭に乗せられた手からは、
とんでもなく優しい何かが流れ込んでくるのに、
その裏で勝手に感じた��違和感��。
裕の手のひらの感触が、こんなにもはっきりとあたしの中に残っていて。
だけどもう、その感触を思い出してはいけなくて。
「ーー結構ちゃんと、好き、だった、のかな…」
ハラリと、剥がれ落ちるみたいに言葉が落ちる。
「うん、、なんか、好きだったんだよね…」
独り言みたいに、落ちる。
「ーーこんなに、好きになっちゃってた、、」
落っこちていく言葉を追いかけるように、
ポロリ、と
瞬きの拍子に涙がテーブルに落ちた。
「ーーおん、好きやったんやな…」
優しい優しい相槌と、さっきよりもしっかりとあたしの頭に触れた手の温もりを
目を閉じて受け止めた。
もう違和感は感じなくて、
もう余計なことも考えられなくて、
その優しさに、素直に甘えた。
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
