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「ーーサヤカさんのこと…このままでいいんですか？」
馬鹿正直にそう聞いたのは、そんなモヤモヤとした気持ちに、あたし自身が耐えられなくなったから。
金曜日の夜、珍しくお酒は飲まずに食事だけして、
まだ遅くもない時間なのにやっぱり家まで送り届けてくれた裕が、
「おやすみ」と共にあたしの頭に指を伸ばしかけた、そのタイミングでブッ込んでしまったあたしは、
やはりタイミングを読むのが下手くそなのだろう。
「ーーっ、あーー…せやな、、イヤ…」
裕は、肯定だか否定だかよく分からない音をモゴモゴと発しながら、視線を上下左右に忙しなく泳がせていた。
「ーー距離を置いてみて、何か答えとか、気持ちとか、見えてきたんですか？」
そんな彼に構わずあたしは淡々と話を続けた。
迷っている彼の背中を押してあげたい訳でもなく、
彼女よりあたしを選んでくれるはず、なんていう自信があったわけでもなく、
停滞している状況が、自分の性に合わなくて、突っついてみた。
ただ、それだけの、無責任で自分勝手な言葉だったのだけれど…
「ーーズルズル逃げ回っとっても、何も解決せぇへんのは分かってんねんけどな、、
自分でもどうしたいんか…」
溜め息混じりにボソボソと呟いた裕が、助けを求めるように、あたしに視線をやったーー
と勝手に解釈して、
「ーーじゃあ、あたしと付き合ってみませんか？」
ポロンと口から飛び出してきた言葉は、決して事前に用意していたものではなかった。
だからこそ、自分が一番驚いた。
だって、あたし自身がそれを望んでいるのか、本当は分かっていなかったから。
裕に対する想いは着実に育っていっていて。
そこには当然、
��自分をみて欲しい��
という欲もセットで付いていて。
だけどどこかで、現状維持を望む気持ちもあったのだ。
絶対安全圏の片想いから足を踏み出す勇気が、熱量が、
まだ自分にはないと思っていたから。
目の前で固まってしまった裕の、いつも以上に白い顔を見て、
ーーほら、やっぱり失敗だった…
と一瞬で後悔をし、すぐに軌道修正を試みた。
「ちょっと、その顔は失礼じゃないですか？
ちょっとした…」
ーー冗談ですよ。
そう告げるはずだったのに。
「ーーそれも、アリかもわからんな…」
裕の声がやけに近くに聞こえたのは、
引き寄せられた体が、彼の腕の中におさまっていたから。
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
