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焼き鳥屋での作戦会議から１ヶ月後、あたしは裕の会社で派遣社員として働くこととなった。
「俺は何も聞いてへんで？」
なんてすっとぼけた顔をしていたが、そんな偶然あるはずもない。
裕と派遣会社のご友人との間で、本来あってはならない不正が働いたであろうことは間違いないが、
文句のない条件の職場を紹介してもらえたので、こちらも何も言う事はなかった。
そうして、お互い知らないフリを決め込む約束をして働き出して、
その週末に、裕から就職祝いだと飲みに誘われたのは、
そう、この店だったな…
「お疲れ〜」とグラスを合わせた後、
「仕事はどうやねん？人間関係は？」
と、父親のような事を真剣に聞いてくる裕に、
「こんなに大事にされながら仕事をしたことがないので、ある意味戸惑ってはいますが、天国のようにやりやすい職場ですね。」
嫌味を言われることも、恫喝されることも、セクハラを受ける事もなく、
当たり前の仕事をしただけで��ありがとう��や��お疲れ様��なんて言葉が返ってくるのだから。
「ーーオマエ、、マジでどんなとこで働いてたんよ…
まぁ、ウチは風通しもええし、労働環境も悪くないと思うけど、なんかあったら俺に言うてな？」
なんてカッコイイ事を、ネクタイを緩めながら色気駄々漏らして言われたら、
ーーこの人、あたしを落としに来てる？！
とか思ってしまいそうになったけれど、勿論そんなはずもない。
イタイ勘違いをゴミ箱に捨てるべく、
「そっちのプロポーズはどうなったんですか？」
別に本当は聞きたくもない話を自ら振った。
勿論、ノロケ話を聞く覚悟だって決めていた。
しかし、あたしの問いかけに裕は、
「、、ああ…おん、まぁ、アレやな…」
モゴモゴと言葉を濁した。
「え、、まさか、断られ…」
「ちゃうしっ！まだ言うてへんしっ！」
被せ気味に、ムキになって否定する様は小学生そのものなのに、
「ーーヘタレか…」
「ヘタレとちゃうわっ！
ーーこっちにも事情があんねん、、」
トーンを落として、歯切れ悪く言うと、
ビールをゴクゴクと喉を鳴らして飲み干してから、
はあぁ…
と大きく息を吐いた横顔は、切ない、大人の顔だった。
「ーー何か、あったんですか…？」
そう尋ねたあの時のあたしは、
どこかでその不穏な��何か��を
期待していたのだろうか…
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
