�� ページ44
「、、、ほんとに、ずるい…」
赤い顔で、目ぇうるうるさせてそんなん言うAさんのが、よっぽどずるいやん。
「ーーそれ、ええよってことやろ？」
それでも、冷静を装いたい、オトコゴコロ。
だけどキミは、そんなものお構いなしで。
「、、、ええよ…？」
ヘタクソな関西弁でそう言った彼女は、
ふわっと、
可愛らしい唇で俺の唇に触れた。
それはほんの一瞬で、
感触もくそもあらへんキス。
イマドキ中学生やってせぇへんような、そんなキスで、
キミは俺の理性を簡単にぶち壊した。
「っ、ふ、、」
押し当てた唇の感触とか、
驚いたように漏れた息とか、
段々と深くなるキスの間にたまに絡む視線とか、
全部、頭がグラグラするくらい、興奮した。
「ーーA、さん…」
名前を呼んだら、遠慮がちに俺の背中に手を回してくれるから、
もう止められへんくなる。
出来るだけ優しくベッドに沈めると、
さっきよりも強く背中に絡みついてきた腕の感触が嬉しくて、
抱き潰してまうくらい、ぎゅーってする。
その華奢な身体の柔らかさと、
「ーーやすだ君の体温、きもちぃ…」
胸の中におさめたAさんの、ふわふわした甘い声で、
ますます熱が上がるのを感じた。
せやのに…
そのまんま抱きしめてたら、彼女の呼吸が深くなっていくのを感じて、
「Aさん…？」
身体を離して呼びかけてみても、
「ん…」
微かに瞼を持ち上げて、また下ろしてまう。
そしてまた聞こえてくる深い呼吸音。
ーー生殺しやん…
熱くなったココロとカラダを持て余しつつ、彼女の隣に転がれば、
体温を場所を求めるように、俺に身体を寄せるてくるし…
ーーほんま、生殺しやってぇ…
思わずもう一度唇に触れたら、薄っすら目を開いてくれたから、今度は首筋に唇を当てると、
「ん…や、、」
甘い声が返ってくるから、また上がる熱。
彼女の指が俺の髪に絡み付いてきたから、いよいよオッケーの合図かと思ったのに…
「ーーも、ねむい、から、、あしたにしよ…」
呟いて、抱き枕みたいに俺の頭を抱きしめたまんま、彼女の呼吸は寝息になった。
ーー生殺しのまんまの熱を抱えて、修行僧のように過ごした一晩。
それでも、穏やかな顔をして眠るキミが隣にいることが幸せで、
数時間後に待っている甘い朝を妄想して乗り切った。
ーーまさか翌朝には、綺麗さっぱり忘れられとるなんて知らずに…
完
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
