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脇役であることを自分で買って出たのだから、この結末は当然で、
だから、後悔なんてしていない。
ーーなんていうのは、やはり強がりなのだろうか…
「っ、て、何言うてんねんなっ、おれっ！
じょっ、冗談やからっ！
って、冗談もアカンやんな！ちゃうねんっ、、」
裕は我に返ったようにあたしを腕の中から引き剥がして、顔を真っ赤にして早口で捲したてた。
それに傷付いた、なんて我儘だと自分でも思う。
だけど、
自分だって勢いで言ってしまった言葉を即座に悔やんだくせに、
一瞬だけ彼が与えた体温が、あたしを欲張りにした。
あの温もりを、無かったことに、されたくなかった。
「っ、お互いっ、傷の舐め合いっこ、ってことですよっ？
重たく考えないでくださいよ。」
裕の弁解を遮るように、そして自分の気持ちを誤魔化すように、
「あたしもまだ新しく恋愛始められるほど、心に余裕ないので、��ごっこ��で丁度いいんですよ。
横山さんも、サヤカさんじゃない相手と一緒に居たら、自分の本当の気持ちが見えてくるんじゃないですか？」
正論ぶって並べた言葉はどれも無茶苦茶な理論なのに、
彼はやっぱりどこか抜けているから、
「え、、そういうもんなんか…？」
少し口を開いたまま、夜空だか、どこか遠いところだかを見つめてグルグルと思案を巡らした後、
「ーーほ、ほな、��恋人ごっこ��してみるか…？」
と、赤い顔をして、あたしから目を逸らしたまま言った。
自業自得だ。
自分でそこら中に"逃げ道��と言う名の穴を掘った。
そこから、何かが落ちてなくなってしまったとしても、
それは仕方がない。
はぁ…
と呆れ果てたように息を吐いて俯いた後、
「ーーAさん、ほんまに阿保やわ…」
あたしを覗き込むように見上げて、小さく呟くように言った安田くんの言葉は、
あたしの周りのそこかしこに転がっている��後悔��と言う名の石コロ達を拾い上げて、
優しくその手のひらの中に包み込んでくれるみたいに、
ただ、ひたすらに、温かかった。
「ーーうん、そうだよね…」
あたしは阿呆だ。
でもね。
平凡で、最初から先の見えたお話だったけれど、
報われない脇役にも、通りすがりの可愛い男の子から、甘い(時々、辛かったり苦かったりするけど)慰めを貰える番外編があるなんて、
うん、案外悪くないストーリーだったんじゃない？
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
