カタオモイの終着点（橙） ページ38
「違いますっ、あたしは丸山さんのことがっ、、」
はっきり言って、アクシデント。
そんな予定も心積りもなく、話の流れでポロっと、
まさに口からこぼれ落ちてしまった本心。
「ン？俺のことが？」
どう考えても前後の会話の流れから言って、この時点で丸山さんはあたしの気持ちに気付いていたはずで。
だけど何の動揺もなく、
もう分かっている問題の答え合わせをするかのような余裕の笑みを浮かべて、あたしの言葉の続きを促した。
「っ、あたしは…
丸山さんのことが、好き、なんです…」
そうして、完全に誘導される形で予定外の告白をする羽目になったわけだが、
勝機など見えていたはずもなく、
(ーーオワッタ…
グッバイあたしの心のオアシス。
遠くからその笑顔を見てるだけで幸せだったよ…)
と頭の中は、明日からの癒しを失い気まずさに満ちた職場環境に思いを馳せている状態だった。
だけど、そんなあたしを尻目に、
「ええよ〜」
丸山さんはいつものまん丸笑顔で、何の迷いも躊躇いも、あたしの言葉を咀嚼することすらなく、
丸呑みするかの如くそう言った。
「え、、？何が…？」
彼の言葉の意味が理解出来ず、疑問符を飛ばすあたしに、
彼は頬のエクボの溝を更に深くして、三日月みたいになった目で優しくあたしを見て言ったのだ。
「ン？僕のこと、好いてくれてるやろ？
だから、お付き合いしましょう、って意味の、"ええよ〜��やんか。
今日からよろしく〜」
と強引に右手を取られて握手をされながら、その少し湿った大きな手にときめく余裕すらないほどに、
予想外すぎる展開。
全く回らない頭で、ここまでの流れを反芻してみるものの、
やはりあまりにも唐突すぎる。
ただ、どうしてだろうか。
反芻してみた彼の笑顔や優しい声色とは裏腹に、
彼の"ええよ〜��がひどく他人事のように聞こえる気がするのは…
ーーいやいや、やめよう！
難しく考えてはいけない。
悪い所が出てるぞ、A！！
今はとりあえず、単純に、純粋に、喜ぼうではないか！
よく分からないけれど、あたしの片想いは実ったのだから！(多分…)
「ーーよろしく、お願いします…」
こうして、あたしは丸山さんの彼女になった。
ーーはずだった…
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まめまめた(プロフ) - 渡璃凛さん» 渡璃凛さん☆はじめまして！コメントありがとうございます！文才なんて恐れ多いっ( ；´Д｀)誤字脱字だらけののろのろ更新ですが、引き続きよろしくお願いします(^^) (2020年9月9日 13時) (
レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
渡璃凛(プロフ) - 初めまして！更新めっちゃ嬉しいです！その文才本当にリスペクトしております、、！更新頑張ってください！！ (2020年9月5日 14時) (レス) id: d9624783f4 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆パワーワード笑確かに！笑 (2020年7月13日 12時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - こんにちはm(_ _)m「章ちゃんの相方ちゃん」…なんてパワーワード…呼ばれたい…(ストーリーの主旨と離れててすみません) (2020年7月5日 22時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - あーばるさん» あーばるさん☆コメントありがとうございます！他の作品も読んでいただいているとは、有り難し( ´∀｀)今のところ丸山さん出番少ないですが、ここから出番が増えますので、お楽しみいただけるようがんばります！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年1月28日 14時
