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「ーーごめんなさい…」
今度は喉の奥に押し留めることなく、素直に伝えた。
伝えなきゃいけない言葉だから。
だけど、やっぱりあたしの言葉に彼は眉を寄せて辛そうな顔をする。
「Aが悪いんと違うやろっ、
オマエが俺に頼られへんかったんは、俺の責任や。
だからっ、、
ほんまに、すまんかった…
ずっと、無理させて、我慢させてきたよな…」
頭を垂れて、苦しそうにそう言う彼は、やっぱり出会った頃から何も変わらず、
誠実で、真っ直ぐな人だ。
そんなこの人に、今伝えるべき言葉が、やっと分かった気がした。
「ーーありがとう…
会いに来てくれて、ありがとう。」
彼を真っ直ぐに見上げて伝えたら、
ほら、やっぱり、
「ーー待っとってくれて、ありがとうな…」
眉を下げて、泣いてるみたいな顔で笑ってくれた。
その顔を見たら、
まだ微かに残っていた寂しさのカケラまでも、
綺麗に溶けてなくなった。
それから数日、
すっかり体調は回復して、お世話になった妹の家からやっと我が家に戻ることになった。
彼から、仕事がちょうど午後からだから迎えに行く、と言う申し出があったが、当然丁重にお断りした。
「遠慮せんとたまには素直に甘えとけばええやろ！」
なんて電話越しに不満げに言われたが、そもそも遠慮ではない。
��アナタが探してくれた妹のマンション、若い女性に人気の物件でしたよね？
そんなところにアナタが出入りしているのを見られたら大問題なの、分かるでしょ？��
という可愛げのカケラもない言葉を飲み込んで、
「チーちゃんと二人で、ウチで待っててね。」
と、自分史上最高の可愛げを投入して言ったつもりだったが、
「おん、気ぃつけて帰ってこいよ。
あ、マキちゃんにちゃんとお礼せなあかんから、食いたいもんとか欲しいもんとか聞いといてや？」
残念ながら、彼に響いた様子はなかった…
そして帰り着いた我が家の玄関を開けて、
「ただいまぁ。」
とあたしが言うよりも早く、
ニャ〜ニャ〜
未だかつてない程、甘えた声があたしを出迎えてくれた。
ーーいや、彼じゃないよ？(当然だ)
「チーちゃんっ、ただいま！
元気だった？ちゃんとご飯食べてた？」
足元に擦り寄ってくれる数日ぶりの愛おしい毛玉を存分に撫で回し、
満足した彼女が踵を返して部屋の奥へと戻って行くの見送った後、
ふと視線を上げると、
複雑な顔をした彼が立っていた。
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まめまめた(プロフ) - 渡璃凛さん» 渡璃凛さん☆はじめまして！コメントありがとうございます！文才なんて恐れ多いっ( ；´Д｀)誤字脱字だらけののろのろ更新ですが、引き続きよろしくお願いします(^^) (2020年9月9日 13時) (
レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
渡璃凛(プロフ) - 初めまして！更新めっちゃ嬉しいです！その文才本当にリスペクトしております、、！更新頑張ってください！！ (2020年9月5日 14時) (レス) id: d9624783f4 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆パワーワード笑確かに！笑 (2020年7月13日 12時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - こんにちはm(_ _)m「章ちゃんの相方ちゃん」…なんてパワーワード…呼ばれたい…(ストーリーの主旨と離れててすみません) (2020年7月5日 22時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - あーばるさん» あーばるさん☆コメントありがとうございます！他の作品も読んでいただいているとは、有り難し( ´∀｀)今のところ丸山さん出番少ないですが、ここから出番が増えますので、お楽しみいただけるようがんばります！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年1月28日 14時
