もう駄目だって ページ25
「なぁ？何が、もうええの？」
いつものように拗ねたり甘えたりしたそれとは違っていて、目の前の忠義は間違いなく真っ直ぐにあたしに対して苛立ちを向けていた。
だけどそこには、��怒り��よりも��寂しさ��とか��悲しさ��の方が多く混ぜられているようにも見えて、
「っ、、ごめん…」
戸惑いや驚きよりも、何故だかどうにも胸が苦しくなって、自然とその言葉を口にしていた。
それを聞いた忠義の瞳が揺れて、いよいよ泣き出しそうに顔を歪めたから、
掴まれていない方の左手が、
懲りずにまたその髪に触れようと伸びていた。
今度は拒まれることなくたどり着いた指先に、その柔らかな髪の感触を感じて、
安堵と愛おしさが一瞬で胸いっぱいに広がった。
そして忠義も、驚いたようにあたしを見つめた後、いつものように目を閉じて、委ねてくれたから、、
ーーあぁ、いよいよ、もう駄目だ…
「、、馬鹿…忠義の馬鹿っ、、
なんでアンタが怒るのよ…そんな顔するのよ…
もう一緒にいられないなら、ちゃんと言えよ、バカぁ…別れ話もしないで大阪行く気かよ、卑怯者…
ふざけんなよぉ、バカ、、あほぉ、ヘタレ、女ったらし…
ーーっ、、すき…
やっぱり、忠義が好きなんだもん、、」
溢れ出してきた感情は、もう止められなくて。
ついでに涙と鼻水も溢れてきて。
みっともなく鼻をすすりながら、駄々をこねる小さな子どもみたいに、
馬鹿とか、好きとか、
支離滅裂に繰り返していた。
いつの間にか忠義の頭を抱きしめていて、胸の中の柔らかな髪が小さく揺れて、
「ーーうん、ごめんな…」
と相槌のような、優しくて少し苦しそうな��ごめん��が何度も聞こえた。
「ーーズッ、、ッ、」
そうして、あたしの鼻を啜る音だけが空間を支配する時間がしばらく続いた後、
「ーー今度は、俺の番、な？」
ゆっくりとあたしの腕から抜け出して顔を上げた忠義が、
あたしの目を真っ直ぐに見て言った。
その表情は、今まで見てきた中で一番、優しかったし、
その声は、今まで聞いてきた中で一番、甘ったるかった。
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まめまめた(プロフ) - ぽっぽさん» ぽっぽさん☆ラスト、サラッとし過ぎ？とか不安に思っていたので、コメントとっても嬉しいデス( ´∀｀)本編でヤス君の出番が少な過ぎてつい物足りなくなり、ラストを飾ってもらっちゃいました笑 (2019年5月12日 14時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆今回も最後までお付き合いいただきありがとうございましたっ(*^▽^*)初の非リアル、どんなもんかとドキドキでしたが、楽しんでもらえたならヨカッタ〜 青さんも挑戦したいですねぇ♪( ´▽｀) (2019年5月12日 14時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ(プロフ) - ハッピーエンドのお話なんてたくさんあるはずなのに、みんながみんな愛に溢れていてとっっっても幸せそうでエンディングもおまけも最高でした〜〜！安田くんと奥さんのお話がもっと見たいなあなんて思いました=(^.^)=おつかれさまでした！ (2019年5月11日 23時) (レス) id: f243ef98cf (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - おつかれさまでした！お初のノンリアル作品めたくた楽しませて頂きましたっ！リアル、ノンリアル、どちらも大好きです( 〃▽〃)他のカラーもですと？！わーい！！お待ちしてます〜(とくに青さん♪) (2019年5月11日 1時) (レス) id: ac751e4bf0 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まっきーさん» まっきーさん☆きゅってしてもらえて良かった〜そろそろキュンに行きたいところですが…ノロノロ更新になっちゃってますが、完結目指してがんばりまーす！こちらこそ、令和もよろしくお願いします(o^^o) (2019年5月7日 20時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年3月3日 17時
