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「うんっ、美味しい！」
ホロホロと口の中で解けるほど柔らかく煮込まれたお肉と、しっかりコクのあるデミグラス。
お店で食べるような本格的な仕上がりに、さっきまでのアレやコレやも忘れて舌鼓を打つあたしと、
満足気な表情を浮かべて、
「ポイントは１日寝かせるところやな！
一昨日仕込んで、昨日は冷蔵庫でゆっくり休息してもらって、ほんでまた今日、仕上げをしつつじっくり愛情注ぎ足して出来上がり〜やからね。」
なんて熱くネチッこく語る丸山さん。
「ーー丸山さんって…煮込むの好きですよね？
圧力鍋あると便利ですよ。」
料理下手のワーキングマザーと自営業の祖母に育てられたせいか、
��料理は手間暇かけるより効率よく��
をモットーにするあたしの三種の神器とも言える圧力鍋をお勧めするも、
「それじゃあ、あかんのよ。
じっく〜り煮込む事によって、僕の心も軽くなる。
料理は僕にとっての、デトックスみたいなものですのん。」
ニッコリと微笑んで返された。
(ーーこのビーフシチューには、丸山さんから出たドロっとネチッとした何かも煮込まれているのか…)
と思ったら、
柔らかいはずのお肉が若干喉につかえた。
「ご馳走さまでした！すごく美味しかったです。
片付けはあたしがするので、丸山さんはのんびりしてて下さいね。」
そう言って立ち上がった瞬間、フラリと体がよろけたのは、
「ビーフシチューには濃いめの赤やな。」
と丸山さんが出してきたワインのせいだろう。
元々お酒は強くないが、赤ワインは相性が悪いのか特に酔いやすいのだ。
「あきまへんやん。
お片付けも僕がやるから、Aちゃんは休んどき？」
またフワリと優しく笑う丸山さんは、今日はご機嫌がいいのだろう。
好きな人の手料理と、大好きなまん丸笑顔、ついでにアルコール。
嬉しくて、幸せで、楽しくて。
役にも立たないくせに丸山さんの隣に立って、
鼻歌を歌いながらお皿を洗ってくれる横顔を、ニヤニヤしながら眺めていた。
「ーーハイ、おしまい。
じゃあ、次はこっちやな？」
あたしに向き直った丸山さんは、だけどどうして、またあの瞳であたしを見下ろしてきて、
「ーー明日オフやから、じっくりコトコト、時間かけて、な？」
長い夜の始まりの合図のように、
今度は赤ワインの味のする舌が滑り込んできた。
教訓
煮込み料理が好きな男には気をつけよう
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ショーン(プロフ) - ですよねー。私すっごく好きで何回も読み返してます。続きを…最近のまるちゃんの行動を混じえての続きお願いします！ (3月11日 20時) (
レス) id: 6613e9a14e (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 続きが気になります！これで完結なのでしょうか…？ (3月11日 5時) (レス) @page21 id: a4d40f877c (このIDを非表示/違反報告)
navybluemoon160(プロフ) - ありがとうごいます！嬉しいです！感激です！本当に楽しみなんです。ゆっくりでいいです。お願いします！今の関ジャニ∞の関係もいいですよね。あ〜なんか嬉しすぎて言葉に出来なくて…たくさん語り合いたいです。気持ち悪いですね(笑)ごめんなさい(笑) (2019年12月15日 21時) (レス) id: fbce4f53cf (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - navybluemoon160さん» navybluemoon160さんのコメントのおかげでこちらを久しぶりに更新するきっかけになりました！のんびりやっていきますので、お付き合いください( ´∀｀) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆沢山の愛をくれるエイトさん達に対抗して、あっちもこっちも頑張ってみました笑 (2019年12月15日 21時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2018年9月25日 22時
