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「取り乱して、泣いてすがって欲しかった…？」
だけどね、あなたの最後の嫌味を、残酷な本音を、笑って流せるほど、あたしは優しくはないのだ。
「ごめん…俺が言うのは、卑怯だな…」
「明日から……」
「え？」
「明日からの３連休に心底感謝してるよ。
今日はワインを浴びるように飲んむの。たぶん、それ一本じゃ足りないから、家にあるとっておきのやつも開けちゃうんだろうな。
で、明日は思いっきり浮腫んだ顔で起きて、康平と観るつもりで撮り溜めてたドラマの録画を一気に観ながら、康平用に買ってあったビールを飲み尽くす。
明後日は康平の私物を段ボールに詰めて、コンビニから送るわ。
もちろん着払いよ。
月曜日は久しぶりにデパートに行って、社畜の用に働いたここ数ヶ月間の残業代をパーっと使って、思いっきり買い物するの。
ーーそして、火曜日に出社した時には、笑顔で挨拶できるわ。
杉崎くんにも、
カナちゃんにも。」
彼は寂しそうに笑った。
「だから、あたしはカナちゃんには勝てないよ。
ーーあなたが居なくても、少しもブレずに立っていられるから。」
あたしも笑顔を作った。
だけど、あたしの顔を見て彼は気まずそうに視線を少し下げた。
「ごめん、そんなこと言わせて…
俺だって、伊達に３年もお前の隣にいたわけじゃない。
いや、付き合う前からずっとお前の事見てたんだ。
Aの弱いところ、誰より知ってるのに…」
ああ、狡いなぁ。
知らない振りをして欲しいのに、あたしの弱さなんて。
同期入社で一緒に戦ってきた戦友でもあるあなたは、あたしのことなんてお見通しなのね。
でも、わかっているなら揺さぶらないで。
あたしがプライドを盾に、あたしが望む自分を保っていられるうちに。
あの子のところに行って。
「カナちゃん、スタバで待ってるから、早く行ってあげてね。」
ありがとう、とコンビニの袋を受け取って、足早に店を出た。
目の奥も、喉の奥も、ツキンツキンと痛むけど、人前で涙を流せないくらいには、大人になったんだと思った。
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和海(プロフ) - まめまめたさん» わあ読んで頂けていて嬉しいです( ; ; )ありがとうございます！迅速な対応有り難いです！2もドキドキしながら読ませて頂いてます更新頑張って下さい！ (2017年10月1日 18時) (
レス) id: ffd1708021 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - 和海さん» ありがとうございます！あたしも和海さんの作品読ませてもらってます(^^)名前のご指摘、すみません！気付いたところは直しました！ありがとうございます！ (2017年9月26日 22時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
和海(プロフ) - 初めまして！ワンコのしょーた、可愛いです(*´ｪ`*)ところどころ名前がゆきちゃんになっているのが気になります！胸キュンいっぱいありがとうございます更新楽しみにしてます！！ (2017年9月26日 13時) (レス) id: ffd1708021 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まおさん» ありがとうございます！初作品で拙いところだらけですが、完結までがんばります。安田くんの出番、これから増える予定なので、お待ちください☆ (2017年9月17日 12時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - はじめまして。お話 素敵です。安田くんと今後の絡みも 期待してます。(o^^o) (2017年9月12日 21時) (レス) id: ff70e3e254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2017年9月8日 12時
