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「っ、、」
大きく目を見開いて、言葉をなくす丸山さんの反応は、遠くから眺めるだけだったあの頃に思い描いた告白シーンそのもので、
何だかおかしくなって少しだけ口元が緩んでしまった。
うん、こんな顔を見たかったんだな、あたしは。
告白とも言えないようなシチュエーションで、何を考えているのか分からない丸山さんに誘導されるように気持ちを伝えたあの夜を、
やっぱりあたしは後悔していたんだ。
「っ、Aちゃん…」
ほら、困ったように眉を下げて視線を泳がせるこの顔も、やっぱり妄想通り。
そうだよ、何度妄想したってうまくいく想像には辿り着けなくて、
だからこそ、ずっと遠くからただ見ているしかできなかったんだよ…
本来、あの夜辿るはずだったエンディングに向けて、言葉を紡ごう。
今度こそ、正しく片想いを終わらせよう。
「ーーまだ入社したばかりの頃に、朝エレベーターで丸山さんが優しく声を掛けてくれたんです。
多分、その時から…ずっと丸山さんのことが好きでした。」
うん、こうやって、ちゃんと伝えたかったんだ。
「だから、どんな経緯でもどんな形でも、こうやって丸山さんの隣にいられたこの半年は、夢みたいに幸せでした。」
「っ、ちょっ、Aちゃん？！」
困惑した様子の丸山さんの声を無視して続ける。
このまま最後まで言わせてください。
「ーー丸山さん…
丸山さんは、あたしの事どう思ってますか？」
あの頃よりも、あたしはあなたの心に近付けましたか？
「Aちゃん…ボクの事、嫌になったん…？」
あたしの問い掛けには答えずに、またタヌキみたいな顔をしてそんな事を言う丸山さんには、
あたしの気持ちは届かないのだろうか。
「あたしはただ、丸山さんにもあたしの事を好きになってもらいたかったんです。
��両想い��になって、隣にいたかったんです。」
馬鹿みたいにかな？
折角"カノジョ��にしてあげたのに、何贅沢な事言ってるんだって呆れるかな？
面倒くさいって溜息をつくかな？
「��とりあえず��で付き合おうって言ってくれたのはちゃんと分かってます。
でも、あたしはもう��とりあえず��じゃ嫌なんですっ、」
少しだけ上擦ってしまった自分の声に、あ、駄目だ、と奥歯を噛み締める。
強く拳を握り込んで、一つ呼吸をして、こみ上げてくる衝動を飲み込もうとした、その時、
「ーー��とりあえず��って、何なん？」
掠れた声が聞こえた。
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さくらもち - 更新されていた当時からこっそり読ませて頂いていました。久しぶりに読んでみて、やっぱりまめまめたさんの作る世界が大好きで、ずっと1番です。もうここにはいらっしゃらないかもしれませんが、どうか届きますように。 (3月7日 2時) (
レス) id: 5f7a39fac4 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆今回も最後までお付き合いありがとうございます！こんな贅沢な眠れない夜なら大歓迎ですよね(//∇//)続き、やっぱり気になります？今妄想中のお話が書けたら、続編頑張ってみようかなぁ… (2021年6月4日 19時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 飲みの帰りに大倉くんに焼きモチ焼かれて、安田くんに１日一人占め宣言されて、横山くんがゲロ甘…。こんな夜過ごしたらバチ当たるよね！バチ当たりたい！！続編、何卒m(__)m (2021年6月4日 2時) (レス) id: d5063d2f63 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆新しいアルバムの特典とかにどうですか？！笑 お願いします、インフィニティさん（^人^） (2021年1月25日 13時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - え…この乙女ゲーム、どこでダウンロードできますか？(笑) (2021年1月23日 2時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年9月9日 13時
