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丸山さんの撮った写真を見せて貰い、
お勧めのDVDを教えてもらって、
妄想叶って二人で並んでキッチンに立ってパスタを作り、ウチのよりももっと小さいローテーブルでおデコがぶつかりそうな距離で食べる。
それはもう、妄想以上に幸せな時間を過ごした。
あんまり幸せ過ぎて話を切り出すタイミングがわからなくなり、
胸いっぱいに詰め込んで来た筈の勇気とやる気が、幸せに押し出されて逃げてしまいそうなくらいに。
だけど、逃げ出そうとしていたあたしの勇気の首根っこを掴んで戻すかのように、
その時は、突然にやって来た。
食事の後の片付けも終えて、まったり二人でテレビを見ていたら、テーブルの上の丸山さんのケータイが鳴った。
見るつもりはなかったのに、視界に入ってしまったのは［エリちゃん］の文字。
ケータイに手を伸ばす丸山さんの表情が、少しだけ強張って見えたのは、気のせいだろうか。
「エリちゃんや、何やろう…」
呟いてから、出るべきか悩むように暫く動きを止めていた丸山さんに、
「ーーどうぞ、出てください。」
そう促したらあたしの声は、多分いつもより尖っていたと思う。
「あ、おん、じゃあちょっとごめんな。
ーーもしもし？」
少し気まずそうにあたしを見てから、立ち上がった丸山さんは、そのままあたしに背を向けるように窓の方を向いてから電話に出た。
「え？うん、早速観に行ったん？
おん、あそこのとこええよな。」
少し漏れ聞こえるエリちゃんの声と丸山さんの言葉から、丸山さんが勧めた映画を観に行って来た報告の電話のようだ。
(ーー連絡先交換していたんだ…)
その事実に少なからず打ちひしがれつつ、少し抑えた低めの柔らかい声色で、彼女の言葉に応える丸山さんの背中を見詰めながら、
どんな顔をして彼女と話しているのか、想像したら苦しくなった。
そして、二人の間ではこんなやり取りは日常的に行われているのかも…
そんな可能性に気付いてしまった。
「そんなん、わざわざ電話くれんでも月曜日に直接言うてくれたらよかったのに。
ごめんやけど、人来てるからもう切らせてもらうな？
おん、ほなまた来週。」
あっさりと会話を終わらせてくれた丸山さんは、
「ーーごめんなぁ、エリちゃん、ボクが教えた映画観に行ってきたって。
わざわざ報告いらんのになぁ。」
と振り返って、申し訳なさそうに眉を下げて微笑んだ。
だけど、それはまるで誤魔化し笑いのように見えた…
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さくらもち - 更新されていた当時からこっそり読ませて頂いていました。久しぶりに読んでみて、やっぱりまめまめたさんの作る世界が大好きで、ずっと1番です。もうここにはいらっしゃらないかもしれませんが、どうか届きますように。 (3月7日 2時) (
レス) id: 5f7a39fac4 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆今回も最後までお付き合いありがとうございます！こんな贅沢な眠れない夜なら大歓迎ですよね(//∇//)続き、やっぱり気になります？今妄想中のお話が書けたら、続編頑張ってみようかなぁ… (2021年6月4日 19時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 飲みの帰りに大倉くんに焼きモチ焼かれて、安田くんに１日一人占め宣言されて、横山くんがゲロ甘…。こんな夜過ごしたらバチ当たるよね！バチ当たりたい！！続編、何卒m(__)m (2021年6月4日 2時) (レス) id: d5063d2f63 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆新しいアルバムの特典とかにどうですか？！笑 お願いします、インフィニティさん（^人^） (2021年1月25日 13時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - え…この乙女ゲーム、どこでダウンロードできますか？(笑) (2021年1月23日 2時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年9月9日 13時
