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「はい、とうちゃーく。
ようこそ我が家へ。」
妄想を現実化したかのように、待ち合わせした駅から手を繋いで歩いて、途中のスーパーで買い物をし、遂に到着した丸山さんのマンション。
玄関の鍵を開けると、そんな事を言いながら、まるでホテルマンのようにドアを開けてくれた。
それなのに、あたしが玄関を潜ろうとすると、
「あのっ、ほんまに、ボク掃除あんまし得意やないから汚いし、臭かったらごめんなさいっ」
慌てたように、少し早口で言うのだ。
下がった眉と赤く染まった頬が可愛らしくて、思わずふふっ、と笑ってしまった。
「ウチだって大して綺麗じゃないから、お互い様ですよ。」
「何言うてますの？！
Aちゃんのおウチはいつもピカピカやないの！」
まだ赤い顔をしてムキになって言う丸山さんがますます可愛くて、
「あんなの、必死に片付けてるに決まってるじゃないですか。
金曜の夜の我が家は荒んでますよ。」
思わず気が緩んで、素直に白状してしまう。
そんなあたしの言葉に少し驚いたように目を広げて、それからふんわりと笑って、
「ボクのために一生懸命片付けてくれてるん？
嬉しいなぁ。」
わざとなのか、いつもよりトーンを下げた甘い声でそんな事を囁く。
丸山さんは狡い。
さっきまで可愛い顔を見せてくれていたのに、もうそんな大人の顔をするんだから。
やっぱりあたしはついていけなくて、言葉を繋げずに俯いてしまうのだ。
「ささっ、お入りください？」
「お邪魔、します…」
促されるままに立ち入った丸山さんの家は、当たり前だけど丸山さんの匂いがして、
もうそれだけで心臓がバクバクする。
「ーー丸山さん、漫画好きなんですね。」
部屋の奥に進んで真っ先に目に入ったのは大きな本棚にギッシリと詰まった漫画本と上の段に綺麗に並べられた見たことのあるキャラクターのフィギュア。
「…オタクっぽいやろ。」
また情けない顔を見せてそんな事を言うくせに、
「ーー楽器も、やるんですか？」
部屋の隅に立て掛けられたベースらしきものと、その横に幾つか積み上げられた音楽雑誌を指して尋ねれば、
「お恥ずかしながら、高校の時にバンド組んでベースやっててん。
で、今でも仲間内の趣味程度やけど続けてるんよ。」
ベースを手にとって、ベッドに腰掛けて静かに音を鳴らす。
その俯いて目を伏せた顔からは、可愛らしさや情けなさは消え去っていて、
言葉が出ない程、格好良かった。
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まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆新しいアルバムの特典とかにどうですか？！笑 お願いします、インフィニティさん（^人^） (1月25日 13時) (
レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - え…この乙女ゲーム、どこでダウンロードできますか？(笑) (1月23日 2時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆村上×安田、最強ですよね！でも、毎回書いていて、主人公は何でヤスくんにいかないんだ？！って思ってたりします笑 (1月20日 9時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - 渡璃凛さん» 渡璃凛さん☆完結までお待たせしました(;´д｀)いや〜あたしも村上さん書くのが一番楽しいんですよね、実は一番リアコ枠(≧∀≦) (1月20日 9時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 全人類抱ける男ヤスダと５年もナニもないなんて、主人公ちゃん、よっぽどひなちゃんが好きやったんやね！伝わりました( *´艸｀)村上×安田、最強ですね！ (1月20日 0時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年9月9日 13時
