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side 村上
「信ちゃんが金髪美女に囲まれてウハウハやってる間も、おれはずっとAの隣におったんやもん。
あの子の事やったら大抵お見通しやわ。」
鼻を鳴らして自慢げにそんなん言うヤスに、冷や汗が出る。
「ちょお、待て！
金髪美女なんてちぃともおらへんかったし、ウハウハもしてへんわっ！」
そんなことより何より、
「ーーヤス、お前、もしかして…」
「…アホちゃう？おん、ほんま、阿保やわ。」
言い掛けた俺の言葉を遮るように、でっかい溜息と一緒に心底呆れたような声が返ってきた。
「あんなぁ？そんな邪な気持ち抱えとるんやったら、信ちゃんがチンタラ臆病風に吹かれとる間にとっくに俺が頂いとるわ。」
「ーーすまん…」
大概失礼な発言やったと素直に詫びれば、もう一度特大の溜息が聞こえて、
それから、
「ーーAはほんまに大事な友達やねん。
もう絶対、泣かせんといてや？」
ヤスは真剣な声で、キッパリとそう言った。
その言葉だけで、俺がいない間、どれだけヤスがAを支えて、見守ってくれてたんか分かって、
感謝と、申し訳なさと、
そして、身勝手な嫉妬心が湧き上がって、
そんな自分の愚かさに、自分をシバきたくなった。
そんな俺の自己嫌悪に気付いたんか、
「ほら、お返事は？」
急にいつものフワフワした空気を纏ったヤスが、可愛らしく促してきた。
ヤスが本気出したら、敵わへん気がする…
なんて浮かんだ弱気な本音を捻じ伏せるように、
「ーー絶対、泣かさへん。」
意識して腹から出した自分の声に、自然と背筋が伸びた気がした。
「Aも色々考えるところはあるやろうし、どうなるか分からへんけど、がんばってなぁ？
基本的には応援してるで。」
フワフワ優しい口調に反して随分辛口冷ためな応援を受け取ったところで、
「ーー信五…？」
寝室のドアが開いて寝惚け顔のAが顔を出す。
すぐに電話中と気付いて、ごめんとジェスチャーする、昔と変わらないAの仕草や表情に、懐かしさと愛おしさが込み上げる。
けど、口パクで��ヤス��と伝えると、安心したような笑顔を見せるから、
今度は醜い嫉妬心が顔を出すし、
「あっ、A起きたん？じゃあ切るな？」
すかさずそう言うヤスに、やっぱし盗聴器…と思わずキョロキョロしてまうし。
最後は甘ったるい「ばいばーい」を残して電話を切ったヤスは、
果たして俺の味方なんやろうか…
＊fin＊
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さくらもち - 更新されていた当時からこっそり読ませて頂いていました。久しぶりに読んでみて、やっぱりまめまめたさんの作る世界が大好きで、ずっと1番です。もうここにはいらっしゃらないかもしれませんが、どうか届きますように。 (3月7日 2時) (
レス) id: 5f7a39fac4 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆今回も最後までお付き合いありがとうございます！こんな贅沢な眠れない夜なら大歓迎ですよね(//∇//)続き、やっぱり気になります？今妄想中のお話が書けたら、続編頑張ってみようかなぁ… (2021年6月4日 19時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 飲みの帰りに大倉くんに焼きモチ焼かれて、安田くんに１日一人占め宣言されて、横山くんがゲロ甘…。こんな夜過ごしたらバチ当たるよね！バチ当たりたい！！続編、何卒m(__)m (2021年6月4日 2時) (レス) id: d5063d2f63 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆新しいアルバムの特典とかにどうですか？！笑 お願いします、インフィニティさん（^人^） (2021年1月25日 13時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - え…この乙女ゲーム、どこでダウンロードできますか？(笑) (2021年1月23日 2時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年9月9日 13時
