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｢…………公安として、恋愛は必要だろうか｣
｢はい？｣
ピリピリとした空気の中つい間抜けな声が出てしまった風見は慌てて口を押さえた。
｢恋愛ですか、まあ……必要か必要じゃないかはわかりませんが、我々のような仕事の人間を理解してくれる人はとんでもなく良い人でしょうね……｣
こんな回答で良かっただろうか、と上司の顔色を伺う風見を他所に降谷は考え込んでいた。
｢もしかして、奥さんと上手くいってないんですか……？｣
ピクリと反応した降谷にやっぱりかと肩を下げる風見を降谷は再び睨んだ。
上手くいっていないかというとそうなのだ。しかし全ての元凶は降谷である。それに関しては堅物な頭も理解していた。自分の最低な発言で一度妻は飛び出してしまったし、また戻ってきてくれたにも関わらずに容赦ない言葉を浴びせた。
｢はあ……まあ降谷さんにまともな恋愛ができるほうが驚きですよ｣
｢…………何？｣
｢ひっ、そ、それじゃあ自分はこれで……午後はあの人とですよね？頑張ってください｣
降谷は逃げるように出ていった風見の姿をガラス窓越しに睨みつけた。
降谷の結婚を初めて聞いた時は部下達はとんでもなく驚いた。その中でも降谷から信用が厚い風見は特に驚いた。あの｢降谷零｣が結婚などとはとても想像がつかなかった。
忙しくなると睡眠も惜しんでひたすらに働き、食事もままならず、帰ったほうがいいと促しても職場の仮眠室で十分だといつも時間を共にしている部下達の心配など完全に無視していた降谷が家庭を作ろうなど到底無理な話である。
風見は1度だけ降谷のデートを見に行ったことがあった。(ついて行くとバレそうなので見るだけで帰ったが)
相手の女性は優しそうな人だった。降谷のことを受け入れてくれるかはわからないが、きっとこの人ならと直感的に思った。
しかし風見にとって想定外だったのが降谷の方だった。彼は綺麗に作られた笑顔を彼女に向けていた。それを見た時風見は確信した。降谷がこのままではきっとダメだ。
そして案の定、降谷は今夫婦関係のことで悩んでいる。きっと降谷が悪いんだろうな。上司を悪者にするのも部下としてどうかと思うが降谷の事をわかっている風見だからこそそう思えるのだ。
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*柚木*(プロフ) - にゃーのまるさん» ありがとうございます。続きも頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします！ (2018年4月2日 10時) (
レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» お返事遅くなり申し訳ありません。嬉しいお言葉ありがとうございます (2018年4月2日 10時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーのまる(プロフ) - 主人公の恋がなかなか叶わないのって夢小説だと少ない方なのでそれプラスキャラ作りが固まっていて引き込まれるストーリーで良かったです。 (2018年4月2日 4時) (レス) id: 4d95e3749f (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 凄く、心撃ち抜かれました← これから好きになってくやつですね！！すごい好きです！続き、首長くして待ってます！！ (2018年3月28日 23時) (レス) id: 3399c25298 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - ひゆめさん» いつもありがとうございます〜！頑張ります(^^) (2018年3月24日 2時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*柚木* | 作成日時：2018年3月8日 22時
