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「降谷さん、対象者と頻繁に接触しだした人物がいます」
「何……?誰だ」

降谷の問いかけに風見が躊躇していた。降谷は不思議に思い、風見の持っていた報告書を奪い取る。

「これは……」
「降谷Aさんです。降谷さん、あなたの奥様ですよ」

降谷は頭を抱えた。
どういう事なのか、説明しろと風見を睨むが風見には特に教えられることはなかった。
報告書にはAが千景と出会った日付が記されており、降谷達と遭遇した翌日がはじめでその日から数日おきに何度もランチやティータイムを共にしてる姿が目撃されていたようだ。

これでは二人は……

「まるで友人のようですね」
「……妻には会わないようによく言っておく」
「やめた方が良くないですか、それ」
「何故だ」

強く睨まれたことで、風見は言いづらそうに口を開く。

「降谷さん、最近家に帰ってあげてないんでしょう?好きな人から避けられるって辛いことですよ。だからこうして友人に会って、寂しさを紛らわせてるんじゃないですか」
「彼女には他に友人が居るだろう」
「奥さんの友人達は以前暮らしていた街か、警察関係の者ばかりです。専業主婦の彼女からしたら、大学生の原田千景の方が時間が合うんじゃないですか」

降谷は何も言い返せなかった。それよりも自分よりも彼女の事をわかっている風なことを言う風見に無性に腹が立った。

「馬鹿なことを言うな。あいつの行動は任務の邪魔になる」
「降谷さん……」
「今日はもう帰らせてもらうぞ」
「……わかりました」


お気をつけて、と言った風見に頷いて車へと向かう。降谷は異常なまでの部下への違和感に答えが出せなかった。

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*柚木*(プロフ) - にゃーのまるさん» ありがとうございます。続きも頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします! (2018年4月2日 10時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» お返事遅くなり申し訳ありません。嬉しいお言葉ありがとうございます (2018年4月2日 10時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーのまる(プロフ) - 主人公の恋がなかなか叶わないのって夢小説だと少ない方なのでそれプラスキャラ作りが固まっていて引き込まれるストーリーで良かったです。 (2018年4月2日 4時) (レス) id: 4d95e3749f (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - 凄く、心撃ち抜かれました← これから好きになってくやつですね!!すごい好きです!続き、首長くして待ってます!! (2018年3月28日 23時) (レス) id: 3399c25298 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - ひゆめさん» いつもありがとうございます〜!頑張ります(^^) (2018年3月24日 2時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*柚木* | 作成日時:2018年3月8日 22時

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