l'aile (ページ6)

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「＿＿＿では、お互いに事実無根だとの声明を発表させて頂く形で、よろしくお願い致します。」

相手のマネージャーさんのその一言につられ、私とジョンハンさん、そして私のマネージャーもよろしくお願いします、と一礼し、会議は無事終わった。

一刻も早くこの緊迫した空気から逃れたかったのはマネージャーも同じなようで、2人してジョンハンさんと相手のマネ、お偉いさんに挨拶をすると、逃げるように部屋を出た。

結局ジョンハンさんとは深く話すことは無かったし、お世辞にも愛想がいいとは言えない態度だったけど、まあそれは別に気にしていない。

「い、息が詰まるかと思った..... 」

『俺もだよ…、まあでも、何事もなく終わってよかった』

「うん、ほんとに」

初めてこんな大物と熱愛を出されたのもあったのか酷く疲れていたようなマネージャーは喫煙所を見つけるとごめん、ちょっと一服してくるわと小走りで走り去って言った。

…私もジュースでも買って、休憩してようかな

無駄に広いこの事務所の中を自販機を探して練り歩く。はあ、本当にどうしてこんな事になっちゃったんだろう。

はぁ、と思わずため息をこぼした曲がり角、予期せぬ衝撃と、生ぬるい感覚。

「うわっ、」

「わ、… 」

目を開けると、缶コーヒー片手にキレイな目をおおきく開くジョンハンさんが居た。

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