ジスくんの犬 (ページ2)

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「お手」

「 … はい」

「 ……… 」

「 … わん」

「うん、いいこ」

お昼休み、屋上にて。
ちゃんとお手できたから食べていいよーと購買で買ったであろう焼きそばパンを私に差し出すジスくん

私が彼のシャツにいちごオレをぶっ掛けてしまったあの日から約1ヶ月ほど経ったわけだけど、ジスくんは相も変わらず私を犬扱いする。

…… そして、そんな彼の友達も最近一緒にいる訳だけど …

jh「ふは、あ〜面白い ( 笑 )そろそろわんこが板についてきたね」

sc「 …… ごめん、こいつらからは助けてやれないわ … 」

ジェントルマンのようでドSなジスくんに、天使の皮を被った悪魔のジョンハンくん ……

私の救いはスンチョルくんだけなんです … ！

「おいしい？僕が買ってあげてきたパン」

「 … んむ、おいしいです！」

「 …… ふーん」

やっぱり私のために買ってきてくれたんだ …
… たぶん、犬扱いさえなかったらジスくんはいい人なんだと思う

jh「 … あいつ照れてるな」

sc「分かりやすすぎるだろ」

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