Forget-Me-Not .

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君のSNSが更新されてから俺は気が気じゃなくて。



動揺してるのかなんなのか、



仕事には集中出来ないし




夜もまともに寝れていない




メンバーにもいろいろ聞かれるけど




皆に言うつもりは無い



スマホと向かい合って1時間






｢なんだよまたお世話になるって｣





韓国に来てるのか？？
もしくはもういるのか？？




更新から１週間




その可能性は十分ある。


だとしたら俺は、



俺は







俺は何をする？




君に会いに行くのか？


それとも


5年前、突然いなくなった理由を聞くのか？




ああ、これじゃあ5年前の俺と変わらないな



自分の事しか考えてなかったあの頃の俺と。




朝、理由もなく事務所に向かう





本当に理由はなかった






ただ、行きたくなった。





理由はないのに。







関係者しか利用できない扉から入ると





一人の女性が迷っていた。






一応俺、芸能人だし、ここで声掛けたらまずいな、
そのうち誰か来るだろ、



と思い練習室に向かおうとするけど

足が動かない。







目が離せなかった。







知らないはずの後ろ姿になぜか懐かしさを覚えて





知らないはずのその雰囲気に自分から飲み込まれるように






目が離せなかったんだ。






横顔がチラッと見える






｢っ、、、、｣








なんで、







｢っ、A、、、？｣







確認するつもりはなかったんだ







君でも君じゃなくても







思い出の中で懐かしい感覚に浸るだけでよかったんだ








なのに自然と声が出て。






ゆっくりと振り返った君は







昔と変わらず






綺麗で







全てが愛しくなる。








嗚呼、昨日まで悩んでた自分が馬鹿みたいだ。








答えは単純なはずだろ？









君がもし俺の前に現れたら







いなくなった理由を聞くのでもなく






ただ責めるのではなく








君の名前が呼べればそれでいいんだ。






『ベク、、、』









君がそう俺を呼ぶから





泣いてしまいそうなくらい嬉しくて









神様はいるもんだ。







これを運命と呼ぶのなら





俺は正々堂々と





その運命と向きあおうじゃないか。




君が隣にいてくれるなら


俺は強くなれそうだよ。

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