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深澤side
翔太のカーテンが閉まってからずっと気になってはいたけど、
カーテンには入っちゃいけないルールだからほっといた。
舘先生が入って暫くしてたら翔太の叫び声。
俺らの会話はプツリと途切れた。
訪れる沈黙。
うっすら聞こえる翔太の泣き声。
なんとも耐えられなくて翔太のベッドを覗くと困り顔の舘先生。
特別に入れてくれて、先生は出てってくれた。
深「翔太？潜ってると苦しくなっちゃうよ〜」
小さい頃から看護師さんに何度も言われたこの言葉。
佐「ねえ、出てきてよ。
俺達も心配だから。」
潜ったままの翔太。
佐「、、じゃあ、苦しくなかったら手だけ出して。」
なぜか分からないけど佐久間が言ったこの言葉に
翔太の手が一本だけ布団から出てきた。
フフッと笑い佐久間がその手をキュッと握る。
布団がビクッと動く。
佐「、、しょっぴーの手あったかぁ、、」
翔「、、ｯぉい。」
翔太がなんか言った。
深「ん？なんて？」
翔「、、、さ、ま、、もぃ。」
深「え？なんて？」
目「、、分かった！佐久間キモいだ。笑」
満面の笑みでそう言った目黒。
分かったのはすごいけど、
オブラートのオの字もねえな笑
佐「なんでよ！笑
あいかわらずひどいなー笑」
ひとつの盛り上がった布団を囲んで、
笑いに包まれた病室。
一瞬の沈黙。
深「、、舘先生呼んでいい？」
多分どんだけ翔太が拒否しても先生達はやるんだと思う。
だったら、はやいほうがいいかなって思ってそう言ったんだ。
するとキュッと佐久間の手を握る翔太。
佐「いいよってこと？」
もう一度握る翔太。
そして俺はナースコールを押した。
先生はすぐにやってきた。
その間俺達は、唯一の繋がりである翔太の手を握って代わる代わる握って待った。
佐「じゃあ、御武運を。」
最後までそうやっておちゃらけて、
頑張ってねって言わないあたり
佐久間の優しさなんだろう。
出てってからなんで手を握ったのか聞いたんだ。
すると、
佐「俺にまでなると、
手握るだけでテレパシーができちゃったり？
するんだよね〜」
ちょっとウザい顔で返ってきた。
ドヤ顔だし。笑
でもね、俺達カーテン越しでもなんか繋がってるような気がするんだ。
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ゆみ - いつも読んでます！受験頑張ってください。応援してます！ (2021年1月1日 22時) (
レス) id: beb1229705 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございました！素敵なお話でした！！身体に気を付けて、受験頑張って下さい！！！ (2021年1月1日 13時) (レス) id: f1f0b3aead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(名前)
| 作成日時：2021年1月1日 7時
